アップスタート・ホールディングス(UPST)の勢いが止まりません。10月14日の市場では対前日比10%アップ。今週に入って23%近くも上昇し、上場来高値を更新し続けています。
昨年のIPOから見るとすでに株価は10倍以上になっています。上場から1年も満たない間に10倍となる驚異的な躍進を続ける同社ですが、その素晴らしいパフォーマンスに怖気づく必要はありません。むしろ、これはまだ続くリターンの兆しだと考えています。
ここに来て勢いが増しているのは自動車ローンへの進出が順調に行われていることが明らかになっているからだと思われます。
昨年、アップスタートは、人工知能主導の融資モデルを自動車ローンに適用し始めました。今年の初めには、自動車業界にクラウドベースのソフトウェアソリューションを提供するプロディジー・ソフトウェアを買収しました。その目的は、アップスタートがAIを搭載した融資プラットフォームを展開する取り組みを加速させることにありました。
それからまだわずか数カ月ですが、この買収が功を奏しています。先週、アップスタートは、自動車ディーラーを対象としたクラウドベースのソフトウェアソリューションであるアップスタート・オート・リテールを発表しました。
「アップスタート AI対応ローン搭載の自動車販売ソフトウェアを発売」
このソリューションには、AIを活用した融資ツールが含まれています。この新しいプラットフォームは、基本的に古いプロディジー・プラットフォームを拡張し、アップスタートのAI融資技術で強化したものです。
アップスタートの経営陣は、新しい市場(自動車ローン)への参入を決定し、その後、成功の確率を高めるために、より多額の投資を行う必要性を認識し(プロディジー社の買収)、新たな買収を迅速に統合して、より優れた新製品(アップスタート・オート・リテール)を展開しました。
そして、それを約1年で成し遂げました。経営陣は成長の野望に焦点を当て、ビジョンを実現するために必要なことを行っています。
今後もこのような成長、拡大、拡張を行うことが期待できます。教育ローン、住宅ローン、中小企業向けのローン、大企業向けの融資、どの分野かは分かりませんが、夢は膨らむばかりです。経営陣はこのビジネスを継続的に成長させる計画とそれを実行する力があることを今回の自動車ローンへの進出で見せてくれました。
まだこの破壊的な金融テクノロジー企業の株を手にしていない方は、今こそもう一度検討してみてはいかがでしょうか。