企業向けソフトウェアメーカーのシースリー・エーアイ(AI)は、9月2日に発表した四半期決算を受けて株価が急落。9月2日の通常取引終値で前日比10.24%減の47.67ドルとなっています。
企業向けの人工知能アプリケーションを製造しているシースリー・エーアイは、会計年度第1四半期の売上高5,240万ドルに対し、3,750万ドル(1株当たり37セント)の損失を計上しました。アナリストは、売上は5,120万ドル、損失額は1株当たり28セントと予想していました。
今後の見通しについては、第2四半期の売上高は5,680万ドル、通期の売上高は2億4,300万ドルから2億4,700万ドルとなっています。なお、1株当たりの売上高の見通しは発表していません。
アナリストは、第2四半期の売上高を5,680万ドル、通期の売上高を2億4,590万ドルと予想していました。
ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブズ氏は、同社の業績について、いくつかの “ソフトスポット “はあるものの、全体的にはポジティブであると述べています。しかし、投資家は、12月中旬の上場後、不安定な四半期であったため、より大きな成果を期待していたと、同氏は書いています。
アイブズ氏は、「アウトパフォーム」の評価を維持しましたが、「今後の同社のAI取引の軌跡にさらなる変動がある 」ことを考慮して、目標価格を100ドルから70ドルに引き下げました。
他の4人のアナリストもシースリー・エーアイの目標価格を引き下げています。
パイパー・サンドラーのアナリストArvind Ramnani氏は、「オーバーウェイト」を維持し、目標株価を98ドルから78ドルに引き下げ。
ニーダムのアナリスト、ジャック・アンドリュース氏は、「買い」に据え置き、目標株価を146ドルから122ドルに引き下げ。
モルガン・スタンレーのアナリスト、サンジット・シン氏は、「アンダーウェイト」を維持し、目標株価を62ドルから45ドルに引き下げ。
JMP証券のアナリスト、Patrick Walravens氏は、「マーケット・アウトパフォーム」に据え置き、目標株価を167ドルから96ドルに引き下げ
また、9月2日、シースリー・エーアイは、アルファベット(GOOGL)のGoogle Cloud部門との提携を発表しました。この取引の一環として、Googleのクラウド販売チームは、Googleのハードウェア上で動作するシースリー・エーアイのソフトウェアを販売することになります。
*過去記事はこちら「C3.ai 収益化遅れへの懸念で急落」