デジタルオーシャン急上昇 元空売り筋が4倍の目標株価で買い推奨

デジタルオーシャン・ホールディングス(DOCN)が8月2日の終値で前日比10%アップの56.65ドルと大きく上昇しました。

デジタルオーシャン・ホールディングスは、開発者、新興企業、中小企業向けのオンデマンドインフラやプラットフォームツールを提供する主要なクラウド・コンピューティング・プラットフォームを手掛ける一社である。顧客は、ウェブおよびモバイルアプリケーション、ウェブサイトホスティング、電子商取引、メディアおよびゲーム、パーソナルウェブプロジェクト、およびマネージドサービスなど、広範囲にわたってプラットフォームを使用する。

出所:マネックス証券銘柄スカウター

空売りを仕掛ける会社として有名だった、アンドリュー・レフト氏率いるシトロン・リサーチが最近このデジタルオーシャンを強く推していたことから、空売り筋の推奨株が急騰したとして注目されています。

デジタルオーシャン・ホールディングスの株式は、3月24日に公開市場に登場し、1,650万株を1株47ドルで販売、初日の取引価格は42.50ドルでした。

ここ数週間で株価は上昇し、シトロンのプッシュのおかげで一時は約13%上昇して58ドルとなりました。

レフト氏はリサーチノートの中で、目標株価を現在の株価の4倍近い200ドルに設定しています。

シトロンは1月にツイッターで、ショートサイドのリサーチレポートの発行を中止し、代わりに「ロングサイドのマルチバガーの機会を個人投資家に提供することに専念する」と発表しました。

そして、今回、デジタルオーシャンがその条件に当てはまると考えているようです。

レフト氏は、デジタルオーシャンのビジネスチャンスを、クラウドベースのeコマースソフトウェアツールを小売業者に提供して驚異的な成長を遂げたショッピファイ(SHOP)と比較しています。

「シトロン・リサーチを発行してきた過去20年の間に犯した最大の過ちの一つは、株価が100ドルだった時にショッピファイの力に気づかなかったことだ」と同氏はレポートに書いています(ショッピファイは現在、約1,538ドルで取引されています)。

「当時は、ウェブサイトを作るという最も単純な作業を人々にさせる、値段の高いソフトウェア会社の一つのように思えた」と回顧、「顧客がこの製品を愛していること、そして中小企業市場が自分の考えていたよりも大きいことを認識していなかった」と反省しています。

また、「情熱的で献身的な開発者ネットワークの力」や「新製品のクロスセルの可能性」も見逃していたそうです。

そして、デジタルオーシャンについて、「シトロンは、同じプロファイルを持つ別の会社が現れるのを辛抱強く待ち、その会社が投資可能という評価になることを指をくわえて待っていた。そして、それがついに市場に登場したのだ」と書いています。

デジタルオーシャンは、中小企業向けに開発されたクラウドコンピューティングプラットフォームで、時価総額はアマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)などの大手クラウドプロバイダーに比べて数分の1となっています。

「ショッピファイやスクエア(SQ)が、中小企業がeコマースやデジタル決済の導入において大企業に遠く及ばない訳ではないことを認識していたように、デジタルオーシャンはこの巨大なトレンドを利用する主導的な立場にある」とレフト氏は書いています。

デジタルオーシャンは、8月5日の市場が開く前に6月の四半期決算を発表します。

同社は、第4四半期の売上高を9,700万ドルから9,900万ドル、12月通期の売上高を4億500万ドルから4億900万ドルと予想しています。

ファクトセットによると、6月期の売上高は9,830万ドル、1株当たりの利益は5セントとなるとのストリートコンセンサスが得られています。

レフト氏は、アマゾン、アルファベット、マイクロソフトの3社が、6月の四半期にクラウド事業で加速を見せたことを指摘し、発表に期待しています。

 

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