アマゾン暴落 アナリストの評価は

アンディ・ジャシー氏がCEOの座を譲り受けてから初めてとなる6月期決算のアマゾン(AMZN)の売上高は、同社のガイダンスレンジの中央には入っていましたが、市場予想には届きませんでした。

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アマゾンのCFOであるブライアン・オルサフスキー氏は、決算発表後の電話会議でアナリストに対し、5月中旬以降の同社の成長率は、「プライムデー」の販売イベントを除けば、35%から40%の範囲から10%台半ばに低下したと述べました。また、9月期の成長率は10%から16%の範囲になると考えています。

このような状況を受けても、アマゾンを担当しているアナリストは、ほぼ全員が依然としてアマゾン株の購入を推奨していますが、10人以上のアナリストがオンライン販売の減速を反映して目標価格を引き下げています。

オルサフスキーCFOは、パンデミックによって生じた歪みを考慮して、前年比にこだわるのではなく、2年間のスパンでアマゾンを考えるようにと述べています。

7月30日の朝に発表されたアナリストの一連のリサーチノートでも、このテーマが取り上げられています。

J.P.モルガンのアナリストであるダグ・アンマス氏は、「オーバーウェイト」の評価を継続する一方で、目標価格を4,600ドルから4,100ドルに引き下げました。

アンマス氏は、同社の2年間の複利成長率が依然として25%から30%の範囲で推移しており、20%の範囲で推移していたパンデミック前の成長率を上回っていると指摘しています。

成長の鈍化と物流への投資の増加により、短期的には「より困難」であるとしながらも、来年には成長率が20%台に正常化すると見ており、フルフィルメントと物流への投資が成長の兆しであると主張しています。

 

エバーコアISIのアナリストであるマーク・マハニー氏も、依然としてアマゾンに強気な見方をしています。

「アウトパフォーム」の評価を維持しましたが、目標価格を4,500ドルから4,200ドルに引き下げ、「やや建設的ではない」と記しています。

それにもかかわらず、同氏はロングテーゼは変わらないと考えており、アンマス氏と同様に、オルサフスキーCFOが電話で話した2年間の複利成長のテーマを取り上げました。

マハニー氏は、アマゾンが2022年に20%の売上成長に回復できるかどうかを投資家が議論しているため、アマゾン株は短期的にはレンジ相場になる可能性があると書いていますが、アマゾンが提供する市場の大きさ、新たな成長戦略、そして同社の実績から、回復できると考えています。

同氏は、ジャシーCEOが決算説明会に参加しなかったことに失望感を示しました。

ベゾス氏は通常、アマゾンの決算説明会には現れませんでした。アップル、フェイスブック、マイクロソフト、アルファベットのCEOとは異なりますが、今回、ジャシー氏が現れなかったのは意外でした。

マハニー氏は、創業者のCEOが退任するような重要な経営陣の交代のときは、新CEOが決算説明会に参加することが必要であると主張しています。

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