AMD 決算を受け最高値を更新 アナリストの評価は?

  • 2021年7月29日
  • 2021年11月9日
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前日の決算発表を「AMD決算 売上2倍 純利益4.5倍」を受けて半導体メーカー、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)の株価は28日、7.6%上昇して97.93ドルで終了し、上場来最高値を記録しました。

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BMO キャピタル・マーケッツのアナリストであるAmbrish Srivastava氏は、CEOのリサ・スー氏が率いるAMDは、投資家に多くの好感を与える堅調な業績とガイダンスを提供したと指摘しています。

今期は、AMDのデータセンター向けの売上が注目されました。AMDは、特に製造プロセスに悩むライバルのインテル(INTC)から着実に市場シェアを奪っているからです。

AMD社はデータセンターの売上を単独の事業として開示していませんが、Srivastava氏は第2四半期の売上成長率を前年同期比で20%台半ばとモデル化しています。

第2四半期のデータセンター売上は、同社の全体売上の20%を占めており、年間を通じて増加する見込みであると指摘しています。

同氏は、目標価格を75ドルから80ドルに引き上げたものの、「アンダーパフォーム」の評価を継続しました。


AMDのデータセンター向け売上は、クラウドコンピューティング用の中央演算処理装置(CPU)に対する高い需要と、ハイパースケールデータセンターがZenアーキテクチャで作られた同社のCPUを採用し始めたことにより恩恵を受けていると、Atlantic EquitiesのアナリストであるIanjit Bhatti氏は述べています。

同氏は、「Zen」チップの新バージョンの販売が予想以上に急速に拡大しており、AMDは9月の四半期中に旧世代のチップを上回ると予想していると述べています。

また下半期については、PC販売が部品不足のために難しくなることを指摘しつつも、前年同期比で20%の成長を見込んでいます。

Bhatti氏は、目標価格を120ドルから150ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」の評価を改めて表明しました。


すべてのアナリストが、この四半期が大成功だったと考えているわけではありません。ニュー・ストリート・リサーチのPierre Ferragu氏は、第4四半期の業績とガイダンスは堅実であるとしながらも、来年のパーソナルコンピュータの販売が鈍化することを懸念しています。

もしそれが事実であれば、インテルは製造能力の向上を利用して、AMDから市場シェアを取り戻すだろうとフェラグ氏は予測しています。

同氏は、目標株価を60ドルから70ドルに引き上げ、株式の「売り」評価を維持しています。

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