ミレニアル世代とZ世代の人気銘柄　トップ15

金融情報を提供しているDailyFXが最近行った調査では、アップル（AAPL）、テスラ（TSLA）、GE（GE）が、ミレニアル世代とZ世代の投資家に最も人気のある銘柄であることが明らかになりました。

この研究では、ロビンフッドからデータを収集し、2021年4月までの12カ月間、米国と英国のミレニアル世代とZ世代の投資嗜好を調査しました。

＜米国トップ15＞

全体的には、テクノロジーと自動車産業が若者向けの市場を支配しており、マイクロソフト（MSFT）やテスラなどの企業の名前が入っています。

興味深いのは、電気自動車メーカーのニオ（NIO）が、8つの州でミレニアル世代の投資家のトップ銘柄となっていることで、これはどの銘柄よりも多くなっています。

ジョージア州、モンタナ州、オレゴン州、ペンシルバニア州、テキサス州、ユタ州、バーモント州、バージニア州で最も人気のある銘柄となっています。中国のEVメーカーである同社は、アメリカ国内で1台も車を販売していないにもかかわらず、アメリカの株式市場で高い成功を収めています。

若い投資家にとって、どの銘柄を買えばいいのかを判断する上で、サステナビリティは重要な要素となっています。代替エネルギー企業であるプラグパワー（PLUG）は、7つの州で若い世代のトップ銘柄となりました。

米国では、ミレニアル世代とZ世代を合わせた全体で最も人気のある銘柄はアップルで、2位にテスラ、3位にGEが続きました。英国では、ニオ、エアビーアンドビー（ABNB）、パランティア・テクノロジーズ（PLTR）が若い世代で最もよく取引されている銘柄でした。

エアビーアンドビーは、2020年に短期賃貸業界の活動が激減したパンデミックの影響で壊滅的な打撃を受けました。しかし、規制が解除され、夏の旅行が活発化したことで、投資家はエアビーアンドビーを強気の未来を予感させる銘柄として認識しています。

ミレニアル世代やZ世代の投資家は、旧世代に比べてローンで投資資金を調達する傾向がかなり強くなっています。

2021年5月のMagnifyMoneyの調査では、Z世代の投資家の80％、ミレニアル世代の60％が、投資のためにローンを組むことを認めています。それより上の世代では、X世代の8％、ベビーブーマーの9％と、ローンを利用する割合は低くなっています。

また、若い世代は、社会的責任のある投資に大きな関心を示しています。

Z世代は、その購買習慣を通じて、企業を支持するかどうかの判断において、ブランド価値を重要視しています。環境・社会・企業統治（ESG）データは、ビジネスにおける持続可能性と社会へのポジティブな影響を促進する指標として浮上しており、ミレニアル世代とZ世代の投資家は、投資においてこれらの懸念事項の一部を優先しています。

特に、1996年以降に生まれたZ世代の投資家は、ファッション業界で新しいタイプの金融投資を開拓しています。古着やアクセサリー、スニーカーなどは、「StockX」や「FlightClub」などの取引プラットフォームで何度も購入・再販されています。転売が若い世代にとってお金を稼ぐ手段として主流になりつつある中、金融リテラシーは非常に求められています。

ソーシャルメディアを利用した投資教育は、ここ数年で急速に普及しています。若年層、特にZ世代の間では、TikTokが金融アドバイスを受けるためのソーシャルメディアアプリとしてますます人気が高まっています。

TikTokの動画は、複雑な情報をシンプルかつ魅力的に説明してくれます。「John E Finance」や「MoneyChannel」などのアカウントでは、償却、住宅ローン、納税準備、株式投資などの基本的な金融トピックについて、1分程度の短い動画を作成し、何百万回もの再生回数を記録しています。

Financial TikTok（FinTok）は、パンデミックでZ世代やミレニアル世代の投資が増えたことで、この1年で注目を集めました。

ガーディアン紙によると、18歳から34歳の半数近くが過去6カ月間に投資に関心を持つようになり、そのうち20％がTikTokに関心を持ったとしています。

また、2021年には、ミレニアル世代とZ世代の20％が、株のアドバイスのためにRedditを利用したと報告しています。

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