2週間後に迫ったアップル（AAPL）の6月の四半期決算を前に、ウォール街では強気のコメントが相次ぎ、秋に発売される新型iPhoneへの期待も高まる中、アップルの株価は最高値を更新し、時価総額は約2.5兆ドルに達しました。
Embed from Getty ImagesJ.P.モルガンのアナリストであるサミック・チャタジー氏は、7月14日にアップルに対する「オーバーウェイト」の評価を繰り返し、目標株価を170ドルから175ドルに引き上げ、同社の「アナリストの注目リスト」に加えました。
iPhone 12の製造台数予測が上方修正されたことと、Macの販売台数が引き続き好調であることを指摘、来るべきiPhone 13サイクルに対する業界の期待値は依然として低すぎると考えていると同氏は述べています。
ブルームバーグは、アップルがサプライヤーに9000万台ものiPhone 13の製造を依頼していると報じています。これは、これまでの新世代iPhoneの初回注文数である約7500万台を上回るもので、同社が第2世代の5G対応携帯電話に対する強い需要を見込んでいることを示唆しています。
一方、シティグループのアナリストであるジム・スバ氏は、アップルに対する「買い」の評価と170ドルの目標株価を継続し、今期、来期、そして2022年度と2023年度の利益予想を引き上げています。
同氏は、業界のコンセンサス予測はかなり低すぎると考えています。同氏がチェックしたところでは、Mac、iPhone、そしてウェアラブル、特にApple Watchと新しいAirTagsに対するエンドマーケットの需要が引き続き強いことがわかったそうです。
同氏の独自調査によると、多くのiPhoneユーザーがAppleが新たに発売したAirTagsを購入しており、その購入方法も1個29ドルのところを4個99ドルで購入しているとのこと。「重要なのは、多くの人がキーリングやループを選んでいること。結果として、多くの人が、機能性よりもファッション性や見た目を重視するあまり、エアタグよりもアクセサリーにお金をかけていることに気がついた」と同氏はコメント。
「また、アクセサリーはさらに高い利益率を持っており、アップルの世界レベルのマーケティングは、アクセサリーの追加販売だけでなく、ユーザーが他のユーザーに自由に広告を出すというネットワーク効果をもたらし、好循環を生み出しているが、これはまだ始まったばかり。これらはすべて、卓越した統合ユーザーエクスペリエンスとプライバシーを備えたアップルのプラットフォームだからこそ可能なのだ」とも述べています。