キャシー・ウッド氏率いるARKインベストメントは7月6日、以下の3銘柄を購入しました。
同社は最近の高値を大きく下回って取引されている有望な銘柄を買い集める、バーゲンハンティングに動いていると見られ、購入された3社もその面から注目されます。
ウォルト・ディズニー（DIS）
Embed from Getty Imagesディズニーは、ウッド氏の積極的な成長スタイルから連想される銘柄ではありませんが、ディズニーが破壊的な存在であることは否定できません。
ディズニーは、Disney+やHuluの成功により、ストリーミングの主要プレイヤーとなりました。ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムを10桁の金額で買収したことで、他に類を見ない知的財産のカタログを手に入れました。また、ディズニーのテーマパークは、世界で最も訪問者数の多いゲート型アトラクションです。
ディズニーは4ヶ月前に203ドルを超える史上最高値を記録しましたが、これはDisney+の成功と、市場が経済の再開を期待していたためです。しかし、現在はその反動もあり、最高値からは15％近く下がっています。
これからディズニーに投資するのは難しい側面があります。Disney+はサービス開始から2年足らずで、すでに1億人を超える加入者を獲得しています。ディズニー映画は常に興行成績の上位を占めており、人々は映画館、テーマパーク、そして最終的にはクルーズ船に戻ってきています。
ドキュサイン（DOCU）
Embed from Getty Imagesパンデミックの影響で、オフィスでの契約書や賃貸契約書などの重要書類へのサインは過去のものとなりました。COVID-19で成功した多くの企業とは異なりドキュサインはパンデミック後でも成長し続けることが容易に想像できます。
ドキュサインは、完全なデジタル文書管理のスペシャリストへと進化し、その成長は素晴らしいものでした。直近の2会計年度の売上高は39％、49％と増加しており、最新の報告書に記載されている58％の増加は、上場企業として最も高い成長率です。
これは、単にトップラインの成長物語ではありません。ドキュサインは現在、利益を上げており、過去の各四半期において、ウォール街の利益目標を少なくとも57％上回っています。株価は昨年秋にピークを迎えましたが、現在は高値更新まであと少しというところまで上昇してきています。
ユーアイパス（PATH）
Embed from Getty Imagesウッド氏は、ARK インベストのETFのうち3つでユーアイパスのポジションを追加しました。ユーアイパスは、有名ではありませんが、ロボットやオートメーションのためのエンタープライズ・ソフトウェアのリーディング・プロバイダーとして、成長投資家に注目されている企業です。
ユーアイパスは、ユーザーエミュレーションを中核とした自動化を提供するエンドツーエンドのプラットフォームを作成する。プラットフォームは、全社の従業員が使用できるように構築されており、単純なタスクから長期にわたる複雑な業務プロセスまで、さまざまなユースケースに対処するために構築されている。独自のソフトウェアのライセンスの販売、メンテナンスおよびサポート、ならびにプロフェッショナル・サービスから収益を生み出す。米国からの収益が大部分を占め、次いでルーマニア、世界のその他諸国となっている。
出所：マネックス証券銘柄スカウター
上場してから3ヶ月も経っていませんが、その間に様々な出来事がありました。56ドルで公開されたユーアイパスは、5月に90ドルのピークを迎えた後、60ドル台後半まで下落しました。
同社は、その成長により、当初の評判に応えています。トップラインは最新の四半期で65%上昇し、2021年度には81%のトップラインの上昇を記録しました。ユーアイパスはこの3社の中で唯一、利益を出していない企業ですが、同社の将来は非常に明るいと見られます。