JPモルガンのストラテジストであるショーン・クイッグ氏が、ハイテク株への逆風は夏まで続く可能性があると述べています。
同氏は、インフレ率が4月にピークに達したと予想していますが、市場がこれを確認できるのは、5月のデータが発表される6月下旬になってからです。5月の個人消費支出が引き続き増加した場合、さらなるインフレの兆候が見られる可能性があり、一部のハイテク株はさらに損失を被るリスクがあると、クイッグ氏は研究ノートに書いています。
同氏は、ナスダック100銘柄を対象に、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の取引量、50日移動平均線、100日移動平均線という5つの一般的なテクニカルシグナルを調べました。その結果、ナスダック100銘柄の約30%が、3~5種類のシグナルで下降しているか、下降する準備が整っており、ネガティブなモメンタムが続いていることがわかったそうで、S&P500の銘柄の15%が当てはまるそうです。
ネガティブモメンタムを持つナスダック銘柄のリストから流動性の低い銘柄やボラティリティの高い銘柄を除外した上で、クイッグ氏は投資家に、下記銘柄の株価の急落が予想されるため、利益を得るためにこれらの銘柄の7月物のプットオプションを買うことを提案しています。買い手は指定された価格で売却する権利を得ることで、株価が下落した場合に利益を得ることができます。
名前があげられたのは以下の7銘柄です。
- バイドゥ(BIDU)
- ピンドュオドュオ(PDD)
- スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)
- クアルコム(QCOM)
- オクタ(OKTA)
- ザイリンクス(XLNX)
- テスラ(TSLA)