ロク ストリーミングの規模と人気の高まりで株価上昇

ビデオストリーミングプラットフォームのロク(ROKU)の株価が好調です。5月6日に第1四半期の業績を報告して以来、20%以上も上昇。5月24日のマーケットでは5.1%増の347.22ドルと大きく上昇しました。

この上昇は特段、個別のニュースがあったからではありません。この日、株式市場全体が上昇するなか、今後がより期待できる株として買いが集まったものと見られます。

それは、「AT&T ネットフリックス、ディズニー+追撃のための新会社設立」などでお伝えした、このところのストリーミングサービス事業再編、拡充の動きを反映したものと考えられます。

ウォルト・ディズニー(DIS)は、今月初めに発表した第2四半期の業績報告で、ストリーミングサービス「Disney+」を含む消費者向け直接販売事業が前年同期比で59%増加したと報告しました。4月3日現在、ディズニーのストリーミングサービスの有料会員数は1億5,900万人に達しています。

先週、AT&Tは、ワーナーメディア事業をディスカバリー社に売却することを発表しました。ディスカバリーのCEOであるデビッド・ザスラフ氏は、CNBCのインタビューの中で、これらのカタログやメディア事業を組み合わせることで、最終的には全世界で4億人の加入者を抱えるストリーミングサービスを実現できると述べています。

ストリーミングサービスの規模と人気が高まるにつれ、ロクも恩恵を受けることになります。ロクのプラットフォームにはさまざまなサービスが集約されているため、その繁栄は特定のストリーミングサービスの勝者に依存するものではありません。また、コンテンツ制作者としても大きな競争はありません。

先日発表された第1四半期の純売上高は、主にプラットフォームからの売上が前年同期比で2倍以上になったことにより、79%増となりました。ストリーミングサービスの利用者数の伸びが加速していることから、ロクの成長は今後も期待できます。

米国の消費者の間では、高額なケーブルテレビ契約を解除し、安価なストリーミングサービスに切り替える「コードカット」と呼ばれる流れが続いています。

どのサービスがストリーミング戦争で勝利を収めようとも、ストリーミングサービスの拡大がロクの利益になることは間違いありません。

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