アマゾン 映画製作のMGM買収で合意近づく

米アマゾン・ドット・コムによる映画製作会社MGMホールディングスの買収が合意にに近づいており、提示額は90億ドル(約9790億円)近くに上っている。複数の関係者が明らかにした。買収が実現すれば、サイレント映画時代にさかのぼる映画事業がアマゾンのストリーミング資産に加わることになる。

関係者によると、合意は早ければ今週にも発表される可能性がある。

アマゾンにとって今回の買収規模は、2017年のホールフーズ(137億ドル)に次ぐ過去2番目の大きさ。ストリーミング業界の競争激化を背景に統合が加速し、大手が競争で優位に立つため資産を膨らませる中、コンテンツの価値が高まっている様子が浮き彫りになった。

出所:ウォール・ストリート・ジャーナル 2021 年 5 月 25 日 04:59 JST 更新

このジャーナルの記事は、アマゾン・ドット・コムが「業界関係者」を引用して、約90億ドルでMGMを買収する交渉を行っているという先週のバラエティ誌の報道に続くものです。その前には、ビジネスサイト「The Information」が、アマゾンとMGMが交渉を行っていると報じていました。

MGMは、アンカレッジ・キャピタル・パートナーズ、ハイランド・キャピタル・パートナーズ、デビッドソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメント、フクロウ・クリーク・インベストメンツなどのプライベート・エクイティ企業グループが所有しています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは12月、同グループが投資銀行のモルガン・スタンレーとライオンツリーを雇って売却を検討していると報じていました。当時の同紙によると、同社のプライベート市場価値は約55億ドルとされていました。

ジャーナルは昨年、アップル(AAPL)がMGMの買収について話し合いを持ったとも報じていました。フォーブス誌は1月、MGMが売りに出されていると報じ、バラエティ誌が今週引用したのと同じ90億ドルの価格に言及し、特にアマゾンを買い手候補として挙げていました。

同社のウェブサイトに掲載されている財務報告書によると、MGMの2021年の売上は15億ドルで、前年比で約3%減少しています。この売上は、同社の映画事業、テレビ事業、メディアネットワーク事業からほぼ均等に構成されています。当期純利益は3,390万ドル、調整後の金利・税金・償却前利益は3億700万ドルとなりました。

MGMの資産には、ジェームズ・ボンド、ロッキー、ピンクパンサー、ロボコップなど、約4,000本の映画ライブラリが含まれています。また、「ファーゴ」や「ハンドメイズ・テイル」などの台本のある番組や、「ザ・ボイス」や「サバイバー」などの台本のないシリーズを含む、17,000のテレビエピソードを管理しています。また、MGMは、EPIXケーブル・ストリーミングサービスやその他のストリーミング資産も運営しています。

先週、AT&T社がワーナー・メディアとディスカバリー社を統合し、新たなメディア企業を設立する計画を発表するなど、ストリーミングメディア市場での競争が激化している中、この買収の可能性が浮上しました。

AT&T(T)がワーナー・メディアとディスカバリー(DISCA)を統合して新会社を設立する計画を先週発表するなど、ストリーミングメディア市場の競争が激化しています。MGM社との取引により、アマゾンはより深いコンテンツライブラリーを手に入れることができ、また、新しい映画やテレビ番組の制作に使用できる知的財産へのアクセスが可能になります。

MGMとの取引の可能性に関する報道は、ストリーミングビデオの利用者が、新作映画やテレビ番組ではなく、老朽化した「ピンクパンサー」シリーズなどのライブラリコンテンツにどれだけの価値を置いているかという問題を提起しています。

ネットフリックスは、当初のカタログコンテンツ重視の姿勢を改め、新しい番組を重視するようになりましたが、アップルはカタログコンテンツをほとんど持っていません。一方、ディズニーは、何十年にもわたって蓄積してきたアニメ映画のライブラリに魅力を感じ、何百万人もの加入者を集めています。

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