大化けするかもしれない成長株3つ

  • 2021年5月25日
  • 2021年12月1日
  • BS余話

長期的に莫大な利益をもたらすかもしれない成長株3つをご紹介します。

ゴアズ・ホールディングスVI(マターポート)

特別目的買収会社(SPAC)であるゴアズ・ホールディングスVI(GHVI)の株価は2月のピーク時から40%以上も下落したあと、ここ1週間ほどで、20%近くも急騰しています。

それは同社が空間データのパイオニアであるマターポートと近く合併するから。合併後の時価総額は29億ドル近くになると予想されています。

マターポートの今年の売上が1億2,000万ドル程度であることを考えると、とんでもなく高いと思われるかもしれません。しかし、同社の成長見通しは、同社が将来大きな勝者となる可能性を示しています。

マターポートは、物理的空間の3Dデジタルツインを作成します。すでに25万人以上の顧客(フォーチュン1000社の13%を含む)が同社のプラットフォームを利用しており、同社の技術の可能性は、施設管理や不動産マーケティングから、保険の価格設定やインテリアデザインなど多岐にわたります。

同社のアドレス可能な市場規模は2,400億ドルを超えると見られますが、さすがにこの巨大な市場を全て掌握することは難しいと思われます。しかし、そうでなくても大勝利を収めることは可能です。マターポートは、2025年の売上が7億5,000万ドル近くなると予測しており、この目標が達成されれば、今後数年間で莫大な利益をもたらすことになるからです。

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ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングスV (ソーファイ)

こちらも特別目的買収会社(SPAC)であるソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングスV(IPOE)の株価は、4月下旬には過去最高値から40%以上も下落していましたが、その後反発して急騰しています。

こちらもフィンテック企業であるソーファイとの合併が近づいているからで、合併は5月28日に完了し、ソーファイは6月1日にナスダック証券取引所で取引を開始する予定です。

ソーファイは、消費者が必要とするほぼすべての金融ニーズを1つのアプリで満たします。そのアプリには、請求書や友人に支払うためのデジタルウォレットが含まれており、ユーザーは、株式や暗号通貨を売買することができるほか、ローンの申し込みもできます。また、ソーファイ・アプリは、ソーファイのクレジットカードと連携することができます。そして、会員はアプリの利用で報酬を得ることができるようにもなっています。

ソーファイは、7四半期連続で前年同期比の会員数の伸びを加速させています。第1四半期には売上ガイダンスの上限を超えました。また、調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)も3四半期連続で黒字となっています。

ソーファイは、2025年までに37億ドルの調整後純売上を上げると考えており、これは2020年の約6倍にあたります。このような成長により、このフィンテック企業は投資家に大きな利益をもたらすことができるはずです。

ビーム・セラピューティクス(BEAM)

バイオ株のビーム・セラピューティクス(BEAM)は、ここ数週間で15%近く上昇したにもかかわらず、今年初めの高値からまだ40%近く下回っています。

同社は、遺伝子ベース編集のパイオニア。遺伝子編集は近年、飛躍的な進歩を遂げていますが、ほとんどのバイオテック企業は、遺伝子のハサミを使うようにゲノムを切断するアプローチを採用しています。しかし、ビーム社の方法は、鉛筆を使って遺伝子の特定の変異を消して書き換えるようなものです。

同社は、希少血液疾患であるβサラセミアと鎌状赤血球の治療を目的とした、塩基損傷治療薬BEAM-101の最初の臨床試験を開始するため、今年末に承認申請を行う予定です。また、遺伝性肝疾患を対象とした前臨床試験を進めるための候補化合物を特定したいと考えています。

ビーム社は、先にあげた2社よりは圧倒的にリスクが高い銘柄です。しかし、同社のベースエディットアプローチが成功すれば、長期的には莫大な成長の可能性を秘めています。

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