BtoB企業に変わりつつあるアマゾン

私が購読している日経クロステックに「中田敦のGAFA深読み」というコラムがあります。GAFAに関する興味深い情報が書かれるコラムで愛読しているのですが、2月5日付けで掲載された記事のタイトルは「アマゾンは「小売りもやるBtoB企業」に、CEO交代が象徴する事業の構造変化」というものでした。

「その祖業がeコマースビジネスであるだけに、典型的なBtoC(消費者向け)事業の企業だと思われがち」なアマゾンが実はどんどんBtoB企業に変身しつつあることが書かれています。

中田氏がBtoBに分類している事業は次の3つ。

「出店者向けサービス」「AWS」「その他(Ohters)」です。

「出店者向けサービス」はアマゾンのサイト上で第三者が商品を販売するAmazonマーケットプレイスの出店者向けのサービスで、販売手数料や、配送センター、配送網の使用料をアマゾンは受け取っています。

「AWS」はご存知のクラウドサービス。「その他(Ohters)」は名前のとおりその他もろもろですが、メインは広告の売上です。

この3つの事業別売上が開示されるようになった2014年から2020年までの動向を見ると

アマゾンの本業であるオンラインストア(サイト上での商品やコンテンツ販売)事業の売上高が2.9倍に伸びたのに対して、出店者向けサービスは6.8倍、AWSは9.8倍、その他に至っては16.2倍にまで増加した。その結果、アマゾンの全社売上高に占めるBtoB事業の比率は、2014年の20%が2020年には38%にまで上昇した。

2020年はコロナ禍のためにオンラインストアの売上高が40%も増加したためにBtoB事業の比率は1ポイントしか上がっていないそうですが、コロナが終息し前のペースに戻れば、「2024年にはBtoB事業の比率が50%を超える」そうです。

利益面ではAWSの営業利益が59%を占めており(2020年1〜12月期)、BtoB事業が主体の企業にアマゾンはなっています。

上記のように売上高でもBtoB事業がメインとなりつつある今、

BtoB事業の柱であるAWSを長らく率いてきたジャシー氏がベゾス氏からCEOの座を引き継ぐのは、自然な流れであるように思われる。

と、2012年にジャシー氏にインタビューした経験のある中田氏は述べています。

いやあ、なかなか示唆に富んだ記事で目から鱗でした。
自分たちが開発したインフラを他社に公開することでより一層儲けるというのが今のアマゾンの必勝パターンですよね。AWSでの成功体験を他の事業にも持ち込んで業績を伸ばしている。だからジャシー氏なんですね。

100億ドルを通信衛星に投じる「Project Kuiper(カイパー)」、2020年に買収した自動運転車のスタートアップである米Zoox(ズークス)を用いた自動車関係事業などをあげ、

新規事業の展開もジャシー氏の下では、BtoCではなくBtoBにフォーカスするものになるのではないか

としているのも興味深い指摘でした。

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