アマゾン(AMZN)の第4四半期の決算発表が2月2日のマーケット終了後に行われます。年末のショッピングシーズンを含む期間の決算発表とあって期待が高まりますが、決算を評価する指標として特に注目されるがの次の3つです。
売上高
3ヶ月前、アマゾンは第4四半期の売上は1120億ドルから1210億ドルのレンジになると予測していました。
レンジの幅の広さは、パンデミックを取り巻く不確実性を反映しています。アマゾンがガイダンスを出して以来、コロナウイルスの感染が世界中で急増していることを考えると、巣ごもり需要が増えて、売上高が予想よりも高くなっても不思議ではありません。
また、売上高に占めるクラウドサービス、AWSの売上の割合も株主にとっては気になるところこです。粗利益率30数%と収益性が高いAWSの割合が増えることは全体の収益のアップという形で会社に寄与します。
営業利益
営業利益も10億ドルから45億ドルという幅の広い予測でした。3ヶ月前、アマゾンは投資家に、コロナ関連のコストに約40億ドルを費やす予定で、収益を圧迫すると伝えていました。
さらに、パンデミックの間にeコマースの売上が急増したことで、ホリデー・シーズン期間にアマゾンのフルフィルメント・コストが増加した可能性があります。予測が難しい変動要因であるため、今回の決算報告のひとつの肝となりそうです。
プライム会員数
発表されるかは定かではありませんが、今回の決算ではプライム会員数の発表が期待されます。
1年前には1億5,000万人以上のプライム会員がいることが発表されました。パンデミックの影響でアマゾンの人気がさらに高まっていることを考えると、会員数はおそらく膨らんでいると思われます。
プライム会員に付随する料金を含むサブスクリプションサービスの売上は、第3四半期には前年同期比32.5%増、2020年の9ヶ月間では29.8%増となっていました。
もしプライム会員数が2億人の節目を突破したといった発表されたとすると、それだけで株価が上昇する可能性があります。
株価は極めて割安
年末商戦期間の決算発表、そしてコロナ禍という不測の事態のため、今回の発表はプラスサイド、マイナスサイド、どちらにも大きく振れる可能性があります。アマゾン株を所有されている方はどちらに振れてもいいような心構えが必要かもしれません。
ただ、モートリーフール・ジャパンの記事でこのような指摘がありました。
アマゾンは株価キャッシュフロー倍率の観点から極めて割安です。
2010年から2019年までのアマゾンの同倍率は毎年、23倍から37倍の間で推移していましたが、もしウォール街による2023年の同社業績予想が正しければ、現在の株価で14倍を下回ることになります。
これはアマゾンほど革新的な企業にとって信じられないほど割安な水準です。
仮に大きく株価が下がるようなことがあれば、そこは絶好の買い場かもしれません。