アピアン(NASDAQ:APPN) がまた下がっています。
下げの理由
先日の下げの時には特別なニュースは出ていないと書きましたが、今日(1月6日)は別。オーストラリアの投資銀行マッコーリーがアピアンのカバレッジを開始し、アンダーパフォーム、つまり「売り」で、目標価格を68ドルとしたと報じられました。
アピアンはこの記事を書いている時点で145ドル近辺で取引されていますから、50%以上の価格下落が予測されたことになり、これに株価が反応して下がっているようです。
マッコーリーのアナリストは「開発効率の向上に役立つ、堅実で拡張性の高いローコード/ノーコードの自動化プラットフォーム技術を提供している」と認めつつも、現状の株価はその価値をはるかに上回っていると見ています。
その主張の根拠になっているのが、赤字がずっと続いていること。収益率が低く、通年で黒字になったことがないという実績を基に「アンダーパフォーム」との評価を下したようです。
「売り」推奨の評価
フリーキャッシュフローで見れば損失はそこまで大きくないとの見方もできますが、利益が出ていないのは紛れもない事実。過去の実績にだけ焦点を当てれれば、このような評価が出るのも無理はありません。
要は、アピアンの将来をどう見るかです。この株を昨年12月にBeikoku-stock ポートフォリオに加えたときにこう書きました。
現在、アピアンのTAM(獲得可能な最大市場)は359億ドルと見られます。それが2024年までには1,336億ドル、3.7倍に膨らむと予想されています。
ノーコードの雄 アピアン購入!
この前の決算発表で明らかにされた2020年の通期売上高予想は14%増の2億9,700万ドル。足元のTAMの1%にも満たない数字です。
その優位性を考えるとアピアンの前には広大な市場が広がっていると言えるのです。
過去で評価するか、未来で評価するか。そこで見方が全く別れるということでしょう。
当面の方針
とにかく黒字化。どこかの時点で結果を出すことができれば、こういったネガティブな評価も値上がりの推進力になってくれそうです。
Beikoku-stock ポートフォリオの中では現在唯一Total Gain が赤字になっている銘柄ですが、ここは我慢。業績を追いながら保持して行きます。