ソフトウェア開発支援プラットフォームを提供するジェイフロッグ(FROG)の株価が、2025年第3四半期の決算発表を受けて大きく上昇しました。発表翌日の11月7日、米国市場全体が大きく下げるなか、株価は前日比で24.2%高の58.72ドルとなり、2021年2月以来の高値をつけています(米国東部時間12:22現在)。年初来では99%の上昇となっています。
予想を上回る売上と利益
ジェイフロッグの第3四半期の調整後1株当たり利益は22セントで、市場予想の16セントを上回りました。売上も1億3,690万ドルとなり、アナリスト予想の1億2,830万ドルを超えました。特にクラウド関連の売上が前年同期比で50%増加し、6,340万ドルに達したことが成長をけん引しました。
通期見通しを上方修正
ジェイフロッグは通期の売上見通しを従来の5億700万〜5億1,000万ドルから、5億2,300万〜5億2,500万ドルへと上方修正しました。市場予想の5億2,170万ドルをわずかに上回る水準です。また、調整後1株当たり利益の見通しも68〜70セントから78〜80セントに引き上げ、アナリスト予想の77セントを超えるガイダンスを示しました。
AI戦略で成長加速を狙う
ジェイフロッグは近年、ソフトウェア開発と運用のプロセスにおいてAIを積極的に取り入れています。2025年9月には「AIカタログ」をリリースし、AIモデルや開発プロジェクトを一元管理できるプラットフォームとして注目を集めました。開発者が効率的にAIモデルを活用できる環境を整備することで、エンタープライズ分野での需要拡大を狙っています。
IPO以来の株価推移と今後の展望
ジェイフロッグは2020年9月に上場し、初値は公開価格を62%上回る好スタートを切りました。当日の終値は64.79ドルで、その後一時的に株価が下落しましたが、AI分野への注力と堅調な業績により再び上昇トレンドを形成しています。今後もAI開発支援ツールへの需要が高まる中で、ジェイフロッグの成長戦略がどこまで実を結ぶかが注目されています。
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