データドッグ株が21%急騰、第3四半期決算が投資家を熱狂させた理由

クラウド監視プラットフォームを提供するデータドッグ(DDOG)の株価が、第3四半期決算発表を受けて11月6日の米国市場で21%急騰しました。売上と利益が市場予想を大きく上回り、さらに第4四半期のガイダンスも強気だったことが好感されました。年初来で株価はすでに30%上昇しています。

売上と利益が市場予想を上回る

データドッグの第3四半期の調整後1株当たり利益は0.55ドルとなり、アナリスト予想の0.45ドルを大きく上回りました。売上は8億8,600万ドルで、前年同期比28%増加となり、予想の8億5,400万ドルを上回りました。

また、請求額(Billings)は前年同期比30%増と、アナリストが予想していた26%増を超える伸びを記録しました。この数字は顧客基盤の拡大とリテンション(継続率)の高さを反映しています。

第4四半期の見通しも強気

データドッグは、第4四半期の売上を中央値で9億1,400万ドルと予想しており、市場予想の8億8,900万ドルを上回りました。通期では、売上を33億8,600万ドルから33億9,000万ドルの範囲と見込んでおり、こちらも市場予想の33億2,700万ドルを上回る強いガイダンスです。

BTIGのアナリストであるグレイ・パウエル氏は、「すべての主要KPIが堅調で、第4四半期も約29%の成長で年を終える見通し」とコメントしました。エバコアISIも「クリーンな決算」と評価し、「高い20%台の成長が年末まで続くとみられる」と述べています。

AI関連需要と大手企業との連携

データドッグは、クラウドベースの監視および分析プラットフォームを提供しており、オープンAIやアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などを顧客に持ちます。AI時代のクラウド運用におけるモニタリング需要が急速に高まる中で、同社のソリューションはますます重要性を増しています。

このような成長背景から、データドッグは2025年7月にS&P500に採用されました。しかし、AI関連株のバリュエーション懸念から一時的に株価は下落していました。それでも今回の決算によって、同社はその逆風を克服しました。

今後の見通し

AIとクラウドの融合が進む中で、監視・分析プラットフォームの需要はさらに拡大すると考えられます。オープンAIやAWSといった業界リーダーとの連携は、データドッグにとって長期的な成長ドライバーとなりそうです。投資家の間では「高い成長を維持できる数少ないソフトウェア企業」としての評価が強まっています。


この決算をきっかけに、データドッグはAIインフラ銘柄の中でも再び注目を集める存在となりました。高い顧客維持率と強固な収益基盤を背景に、今後も堅調な成長が期待されます。

*過去記事はこちら データドッグ DDOG

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