11月5日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年11月5日(水)の米国株式市場は、トランプ大統領による関税を巡る最高裁審理で、裁判官が懐疑的な姿勢を示したことを受け、関税維持の可能性が低下して株価が上昇しました。S&P500は0.4%、ナスダックは0.7%上昇。関税撤回による企業業績改善やインフレ緩和期待が追い風となりました。一方、強い経済指標や国債増発懸念で長期金利が急上昇し、債券市場は下落しました。S&P500は50日移動平均線を131日連続で上回り、上昇トレンドを維持しています。

以下は、5日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ルメンタム・ホールディングス (LITE)

株価変動: +23.57%
詳細: 光通信部品を手掛ける企業で、データセンターやクラウド向け製品を展開しています。第1四半期決算で売上・利益ともに予想を上回り、第2四半期のガイダンスも強気だったことから、株価は急上昇しました。
*関連記事「光通信メーカーのルメンタムが急騰、データセンター需要で好決算を発表

リヴィアン・オートモーティブ (RIVN)

株価変動: +23.36%
詳細: 電気自動車メーカーで、ピックアップトラックやSUVを中心に展開しています。第3四半期の赤字幅は予想より拡大したものの、24百万ドルの粗利益を計上し、市場予想(損失見込み)を上回ったことで株価が急騰しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: +2.51%
詳細: 半導体大手で、データセンター向けプロセッサ「EPYC」シリーズなどを手掛けています。第3四半期の売上・利益が予想を上回り、特にデータセンター売上が前年同期比22%増の43億ドルとなりました。第4四半期の売上見通しも市場予想を上回り、株価は上昇しました。
*関連記事「AMDが第3四半期決算で予想超え、それでも株価が下落した理由

マクドナルド (MCD)

株価変動: +2.16%
詳細: 世界最大のファストフードチェーン。第3四半期の売上は予想をやや下回ったものの、米国で既存店売上が2.4%増、グローバルでは3.6%増と堅調な成長を見せ、投資家の安心感につながりました。

ノボ・ノルディスク (NVO)

株価変動: +0.44%
詳細: デンマークの製薬大手で、糖尿病および肥満治療薬「オゼンピック」「ウェゴビー」を販売しています。後発品との競争激化を受けて通期見通しを下方修正したものの、株価は小幅に上昇しました。

ヒューマナ (HUM)

株価変動: -6.01%
詳細: 医療保険大手で、高齢者向けのメディケアプランを中心に展開しています。第3四半期の調整後利益は予想を上回ったものの、通期見通しを引き下げたことで株価は下落しました。

アリスタ・ネットワークス (ANET)

株価変動: -8.55%
詳細: クラウド向けネットワーク機器を手掛ける企業です。第3四半期の売上は予想を上回ったものの、第4四半期の売上見通し(23〜24億ドル)が市場予想と一致しなかったため、株価は大幅下落しました。

アクソン・エンタープライズ (AXON)

株価変動: -9.43%
詳細: テーザー銃および警察向けソフトウェアを提供する企業です。第3四半期に赤字へ転落し、調整後利益が予想を下回ったうえ、緊急通報プラットフォームのCarbyneを6億2,500万ドルで買収すると発表したことで株価が下落しました。
*関連記事「テーザー銃メーカーのアクソン株が急落、過去最高売上も利益が市場予想を下回る

クラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズ (KTOS)

株価変動: -14.20%
詳細: ドローンおよび防衛関連技術を開発する企業です。第4四半期の売上ガイダンスが市場予想を下回ったことで株価は急落しました。

トレックス・カンパニーズ (TREX)

株価変動: -31.06%
詳細: 住宅向けデッキ材・フェンス材を製造する企業です。四半期決算で売上・利益ともに市場予想を下回り、2025年・2026年の見通しを下方修正したことで株価は急落しました。

*過去記事 株価変動

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