エヌビディア株が再加速、アナリストが「さらなる70%上昇」を予測

エヌビディア(NVDA)の株価は11月3日の米国市場で上昇し、年初来で約50%の上昇に加えてさらに勢いを見せました。人工知能(AI)向けチップ需要の拡大が引き続き同社の成長を牽引しています。

AIデータセンター投資がエヌビディアを押し上げ

アルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)などのテクノロジー大手は、2025年の設備投資総額が約4,050億ドルに達すると見込まれています。その多くがAIデータセンター向けであり、エヌビディアのGPU(グラフィックス処理装置)はその中心的役割を担っています。これにより、エヌビディアはAI時代の中核インフラ企業としての地位を一段と強化しています。

ループ・キャピタルが目標株価を大幅引き上げ

ループ・キャピタルのアナリスト、アナンダ・バルア氏は11月3日、エヌビディアの目標株価を従来の250ドルから350ドルへ引き上げました。これは現在の株価から約70%の上昇余地があることを示します。
同氏はリサーチノートで「今後12〜15か月の間にGPU出荷台数がほぼ倍増する見込みであり、生成AIの採用が“ゴールデンウェーブ”の新たな段階に入っている」と指摘しました。

中国向け販売停止という逆風

一方で、エヌビディアにとっての懸念材料は中国向け販売の停止です。トランプ大統領はテレビ番組「60ミニッツ」のインタビューで「最先端チップは米国外に供給しない」と発言しました。
この政策により、エヌビディアは中国からの売上をゼロと見積もっており、1四半期あたり20億〜50億ドルの売上損失が発生する可能性があります。さらに、中国当局が国内企業に対してエヌビディア製AIプロセッサの利用を控えるよう促していると報じられており、短期的な業績への影響が懸念されています。

中東への輸出ライセンス緩和で新たな需要

一方、他の地域では明るい兆しも見られます。マイクロソフトは、アラブ首長国連邦(UAE)へのエヌビディア製チップ輸出に関する初のライセンスを取得したと発表しました。これにより、約6万400個分のA100チップに相当する新型GB300プロセッサの輸出が可能になる見通しです。
この動きは、エヌビディアの海外需要が依然として堅調であることを裏付けています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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