シーゲイト株が17%急騰!AIストレージ需要拡大が追い風に

  • 2025年10月30日
  • 2025年10月30日
  • BS余話

2025年10月29日の米国市場で、シーゲイト・テクノロジー(STX)の株価が急伸しました。第1四半期決算が市場予想を上回り、さらに強気の見通しを示したことで投資家の買いが集まっています。

シーゲイトの決算概要:売上と利益が市場予想を上回る内容に

シーゲイトの第1四半期の調整後1株利益は2.61ドルとなり、アナリスト予想の2.40ドルを上回りました。売上も26億3,000万ドルとなり、前年同期比21%増加しています。

株価は29日の将棋すぎの段階で17.5%高の261.4ドルまで上昇し、S&P500採用銘柄の中でトップのパフォーマンスとなりました。終値ベースの過去最高値更新も視野に入っています。

AI・クラウドの需要が売上拡大をけん引

AI開発やクラウドインフラ向けストレージ需要が急拡大する中、シーゲイトは高容量ストレージ製品へのシフトに成功しています。価格引き上げ効果も重なり、調整後粗利益率は過去最高を記録しました。

モルガン・スタンレーのアナリストは「強気シナリオが現実化している」と分析しています。目標株価は265ドルから270ドルに引き上げられました。

シーゲイトの強気材料:受注残は2027年まで拡大

ベンチマーク社のアナリストによると、AIチップ搭載PCの普及やクラウド需要の強さに加え、受注残が2027年まで積み上がっている点が追い風となっています。2026〜2027年の利益予想が上方修正され、引き続き買い推奨が継続されています。

依然として残る懸念点:ストレージ市場のサイクル性

一方で、ストレージ業界はかつてから市況変動の影響を受けやすく、2027年上期には出荷容量がピークを迎えるとの予想も出ています。

サスケハナ社は、長期的な売上・利益の減少リスクを指摘していますが、それでも今回の決算については「確かな実行力が示された」と評価しました。なお、目標株価は80ドルから150ドルへ大幅に引き上げられています。

投資家が注目すべきポイント

・AI・クラウド需要による高成長が継続
・高容量ストレージへの転換が利益率向上を強化
・受注残の積み上がりが中期的な安心感につながる
・一方で2027年以降のサイクルに対する警戒感も存在

AI関連銘柄の中では、エヌビディアや半導体が目立ちますが、その裏でストレージを支える企業も大きく恩恵を受けています。シーゲイトはその代表格といえる存在です。

今後の市場環境に左右される面はありますが、現時点では強い成長ストーリーが続いている状況です。

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG