カメコとブルックフィールド株急騰!米国の原子力復活計画とは

  • 2025年10月29日
  • 2025年10月29日
  • BS余話

米国で原子力発電の新たな動きが出ています。投資情報誌バロンズによると、米商務省がブルックフィールド・アセット・マネジメント(BAM)カメコ(CCJ)と連携し、ウェスチングハウスの原子炉技術を活用した大型計画を支援する方針です。投資規模は少なくとも800億ドルと報じられています。

原子力発電所の建設加速へ

今回の協力は、建設リスクの大きさから米国で原発整備が停滞してきた背景を転換する内容です。今世紀に米国内で稼働した新しい原子炉はほとんど存在せず、コスト超過も続いたことで、電力会社が新規建設を敬遠する状態が続いていました。政府が認可などを後押しすることで民間投資を喚起する狙いがあります。

関連銘柄の株価が急騰

この発表後、カメコの株価が大きく上昇しました。10月28日の米国市場で25.8%高と急騰しています(米国東部夏時間14:00現在)ブルックフィールド・アセット・マネジメントの関連企業であるブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ(BEP.UT)も上昇し、清潔なエネルギー投資を行う企業として注目が集まっています。

カメコはウェスチングハウスに核燃料を供給する企業であり、新設原発が増えれば長期間にわたり安定した収益獲得が期待されます。バロンズでは、とりわけブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズがこのテーマにおけるより直接的な投資先となり得ると紹介されています。

政府も利益の一部を享受する仕組み

このプロジェクトでは一定の投資回収後、政府が追加の利益分配を受ける枠組みも盛り込まれる予定といいます。また、将来的にウェスチングハウスの株式公開(IPO)が行われる可能性にも触れられており、その場合は政府が株式取得の権利を持つ形が検討されています。

AI時代の電力需要にも対応

米国ではAI関連データセンター拡大に伴い膨大な電力が必要とされています。そのため、安定供給が可能な原子力は重要性を増しており、今回の計画もそうした強まる需要への対応策として期待されています。

日本との連携が強まる可能性

報道では、日米間での投資枠組みも示されており、日本企業や政府による資金協力を含む形で進展する可能性があります。技術・資本の両面で協調が進めば、原子力産業のサプライチェーン強化にもつながりそうです。


原子力発電はエネルギー安全保障とクリーン電源拡大の両立という観点から、AI時代における重要なテーマとなっています。バロンズは今後の契約詳細の詰めに注目すべきとしています。

*過去記事「ウラン市場の主役、カメコに注目:原子力再興で再び脚光

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