アップルとスペースXが衛星通信で提携へ?iPhoneに本格的な衛星ネット時代到来か

アップル(AAPL)が将来的にスペースXの「スターリンク」を活用する可能性が浮上していると、米メディアThe Informationが報じています。iPhoneの衛星通信機能は現在グローバルスター社と連携していますが、その体制に大きな変化が起きるかもしれません。

スペースXがiPhone向け周波数に対応へ

記事によると、スペースXは次世代衛星において、iPhoneの既存衛星通信で使用されている周波数帯をサポートする設計を進めているといいます。これにより、次世代スターリンク衛星が稼働する数年後には、現在販売されているiPhoneでも高速な通信が衛星経由で利用できる可能性があります。

グローバルスター売却の観測も

一方で、現在アップルの衛星通信を支えるグローバルスター(GSAT)については、同社会長が100億ドル超での売却を検討しているとの話が周囲に伝わっているとのことです。アップルは同社に約20億ドルを投資してきましたが、依存を弱める動きとも読み取れます。

スターリンクとの提携は両社にメリット

スペースXは自社の衛星インターネット事業を、アンテナ不要でスマホへ直接提供するビジョンを掲げています。実際に通信キャリアとの提携を拡大し、世界中のスマホ接続を目指しています。

アップル側としても、従来の衛星ネットワークでは限定的だった通信速度の改善が期待できます。将来的には、メッセージ送信だけでなく、衛星経由での高速データ接続が可能になるかもしれません。

障壁はあるが、潮目は変わりつつある?

両社は過去にも交渉経験がありますが、当時はまとまりませんでした。さらに、アプリストアを巡る対立など、関係が良好とは言えない場面もありました。しかし、記事によればアップル内部にはもともと「スペースXとの提携が望ましい」と考える声もあったとのことです。

iPhoneは来年以降、衛星5G対応へ

アップルは早ければ来年発売のiPhoneで、地上ネットワークに依存しない衛星5G通信のサポートを追加する計画があるといいます。もしスペースXが高速衛星接続を実現できれば、屋外では広範にネット接続が可能となり、災害時の通信確保にも大きな利点があります。

市場を支配するスペースX、アップルの決断は?

アメリカの衛星通信市場では、スペースXが既に巨大な存在となっています。The Informationは、アップルが今後どの企業と組むのかが、衛星通信の勢力図に大きく影響すると指摘しています。

アップルとスペースXの衛星提携が実現すれば、スマートフォン通信の未来が大きく変わる可能性があります。今後の動向に引き続き注目が集まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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