データセンター向けインフラ企業のバーティブ(VRT)は10月22日、2025年第3四半期の決算で市場予想を上回る好結果を発表し、通期の業績見通しを上方修正しました。AI(人工知能)関連需要の高まりが業績を押し上げる形となりました。
売上と利益が市場予想を上回る
バーティブの第3四半期調整後1株利益は1.24ドルとなり、アナリスト予想の0.98ドルを大きく上回りました。売上は前年同期比29%増の26億8000万ドルに達し、予想の25億8000万ドルを上回りました。特にアメリカ地域での需要拡大が業績を牽引したとしています。
同社はAI対応データセンター向け電源・冷却システムなどの需要増加を背景に、「堅固な受注残とパイプラインの強さ」を理由として通期ガイダンスを引き上げました。
通期ガイダンスを上方修正
バーティブは2025年通期の調整後1株利益見通しを従来の3.75〜3.85ドルから4.07〜4.13ドルへと引き上げました。加えて、調整後営業利益とフリーキャッシュフローの見通しも改善しました。
会長のデーブ・コート氏は、「急成長するAI主導の市場で価値を引き出すための強固な基盤を構築している」とコメントしました。
AI関連市場の成長が追い風に
同社の株価は発表後のプレマーケット取引で6.6%上昇しました。
CEOのジョルダーナ・アルベルタッツィ氏は、「欧州・中東・アフリカ地域での事業再構築を進め、2026年後半に向けて改善が見込まれる市場環境を活かす」と述べています。特にAI関連のデータセンター投資が加速する中で、同社の強みである電力・冷却技術が需要を取り込んでいます。
まとめ
バーティブはAIインフラ需要の波に乗り、業績を大幅に改善しています。AIサーバーやデータセンター建設の増加は今後も続くとみられ、エヌビディアをはじめとするAI関連企業の設備投資が同社の成長を後押しする構図です。長期的には、AI主導の市場拡大とともにバーティブの収益基盤がさらに強化される可能性があります。
*過去記事「バーティブが決算で市場予想を圧倒!株価が急騰した理由とは」
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