アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)で大規模障害 主要サイトが一時停止

2025年10月20日、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の米東部地域で発生した障害により、世界中の主要サイトやアプリが一時的に利用できない状況となりました。米メディア「バロンズ(Barron’s)」によると、今回のトラブルは内部システムの監視サブシステムに起因し、ネットワーク負荷分散機能に影響を及ぼしたと報じています。

スナップチャットやレディットなどが一時ダウン

障害は米東部時間の午前3時頃に報告され、スナップチャット、レディット、ロブロックスといった人気アプリやソーシャルメディアが影響を受けました。マクドナルドのアプリやコインベース(COIN)の取引機能も一時的に停止しましたが、同社は「顧客資金は安全」と説明しています。

航空業界にも波及 ユナイテッド航空で遅延発生

クラウド障害の影響は航空業界にも及び、ユナイテッド航空(UAL)のウェブサイトやアプリが一時的にアクセス不能となりました。同社は「バックアップシステムを稼働させて運航を継続している」とコメントしています。報道によれば、一部便で軽微な遅延が生じたものの、数時間以内に復旧が進んだとのことです。

AWSが市場で占める圧倒的シェア

ガートナーの調査によると、AWSは世界のパブリッククラウド市場で約38%のシェアを占めています。続くマイクロソフト(MSFT)の24%を大きく引き離し、クラウド業界で最も重要な基盤として多くの企業やサービスに利用されています。今回の障害は、その依存度の高さを改めて浮き彫りにしました。

早期回復の兆しと株価の動き

AWSは午後1時過ぎに「一部地域で回復の兆候が見られる」と発表し、段階的な復旧を進めました。最終的に米東部時間の午前7時頃にはほぼ通常運用に戻ったとしています。アマゾン(AMZN)の株価は当日1.6%上昇し、S&P500およびナスダック総合指数もともに上昇して取引を終えました。

まとめ

今回のAWS障害は、クラウドに依存する現代のインターネット構造の脆弱性を示す出来事となりました。主要サイトやアプリの一時停止はユーザーに不便を与えたものの、復旧対応の速さからAWSの技術的信頼性も同時に確認されたと言えます。今後は、冗長化やバックアップ体制の強化に注目が集まりそうです。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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