025年10月9日、エヌビディア(NVDA)の株価が再び上昇し、市場の注目を集めています。人工知能(AI)への期待が続く中、CEOのジェンスン・フアン氏が「AI需要は指数関数的に拡大している」と発言したことが投資家心理を押し上げました。
フアン氏はCNBCのインタビューで「ブラックウェルの需要は非常に高い。私たちは新たな産業革命の始まりに立っている」と述べ、AI分野の拡大に強い自信を示しました。
ブラックウェルチップが支えるAIブーム
エヌビディアが開発したブラックウェルは、生成AIや大規模言語モデル(LLM)に特化した最新鋭のチップです。企業や研究機関での導入が進んでおり、AIトレーニング向けのGPU需要を牽引しています。
また、フアン氏はイーロン・マスク氏が率いるAIスタートアップ「xAI」への資金支援も行っていることを明らかにしました。エヌビディアがAIエコシステムの中心的存在であることを再確認させる発言となりました。
TSMCの好調な売上が支援材料に
一方、エヌビディアの主要な製造パートナーであるTSMC(TSM)は、2025年9月の売上高が前年同月比31%増の3310億ニュー台湾ドル(約109億ドル)となったと発表しました。1~9月期の累計売上高は2兆7630億ニュー台湾ドルで、前年同期比36%の増加です。
AJ Bellの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「AI需要による減速の兆候は見られない」とコメントしています。月次ベースでの伸びはやや鈍化しているものの、前年同月比での成長率は依然として非常に力強いと分析しています。
エヌビディア株価は史上最高値を更新
このTSMCの好調な決算報告とAI関連への期待感を背景に、エヌビディア株は10月9日の午前の取引で2.8%高の194.32ドルまで上昇しました。前日の終値は2.2%高の189.11ドルで、10月2日の191.05ドルという過去最高値を上回る展開です。
TSMCの米国預託証券は前日3.6%上昇した後、9日は1.6%の下落となっていますが、AIブームを支える製造の要としての地位は揺らいでいません。
AI革命が進む半導体市場
エヌビディアとTSMCの好調な業績は、AI革命の中心にある半導体市場の成長を象徴しています。生成AIの拡大に伴い、データセンター向けGPUの需要が急増しており、エヌビディアのブラックウェルチップやTSMCの製造能力強化は今後の市場を牽引する存在です。
AIインフラ投資が続く限り、両社の連携は今後も株価上昇の重要なカギを握るとみられます。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA
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