オラクル株に23%の上昇余地、米国みずほ証券が強気継続

  • 2025年10月8日
  • 2025年10月8日
  • BS余話

2025年10月7日、オラクル(ORCL)株は2.5%下落しました。これは「The Information」がエヌビディア(NVDA)製GPUレンタルによる利益率低下を報じたことが背景にあります。しかし米国みずほ証券のアナリストは、市場の反応は過剰だと指摘しています。彼らはオラクル株を「買い」で評価し、目標株価を350ドルに設定しました。現在株価(284.82ドル)からは約23%の上昇余地があります。

米国みずほ証券「初期段階のAI事業マージンは想定内」

米国みずほのアナリストによると、今回の報道は「すでに議論済みの懸念を再浮上させただけ」とのことです。オラクルのクラウド部門はエヌビディア製GPUを活用したサーバーレンタル事業によって売上を大幅に伸ばしていますが、粗利益率の改善は段階的に進んでいると分析しています。

米国みずほは、AIクラウド事業の利益率が今後拡大していくと見ており、最終的には25%に達すると予測しています。これは報道で言及された「10〜20%台前半」の水準と整合的であり、スケール拡大に伴って収益性が高まるという見通しを裏付けるものです。過去のクラウド事業の展開でも同様のパターンが見られたとしています。

GPU導入効率が改善、収益化スピードも加速

さらに注目されるのは、オラクルがエヌビディア製GPUをデータセンターに設置する効率を大幅に改善している点です。米国みずほによると、同社はGPUクラスタを顧客に引き渡すまでの時間をわずか1週間に短縮しました。これにより、収益化が早まり、マージンへの負担も軽減されるとしています。

アナリストの評価はおおむね強気

ファクトセットによると、ウォール街のアナリスト45人のうち30人がオラクル株を「買い」と評価しています。「ホールド」が14人、「売り」は1人のみです。「売り」評価を付けたのは、先週オラクルのカバレッジを開始したロスチャイルド&カンパニー・レッドバーンのアレックス・ハイスル氏です。

まとめ:AIクラウド事業は成長途上、押し目買いの好機

今回の下落は短期的なノイズであり、オラクルのAI関連クラウド事業は依然として成長の初期段階にあります。米国みずほ証券の見立てでは、スケールの拡大とGPU運用効率の改善が進むことで、粗利益率は今後着実に改善すると予想されています。AIインフラ投資が続く中、同社株には長期的な上昇余地があると考えられます。

*過去記事「オラクルのAIクラウド事業に潜む「利益なき成長」の現実

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