グーグルのGeminiがTikTok風に進化?アルファベット株の次なる上昇要因に

2025年10月7日付のマーケットウォッチの記事によると、アルファベット(GOOGL)が開発するAI「Gemini」に大幅なデザイン変更が加わる可能性が報じられています。報道によれば、この新機能は「Android Authority」がアプリのコード内に発見したもので、従来のチャット型UIではなく、TikTokのようなスクロール式フィードを導入する構想が進んでいるとのことです。

フィード型UIでユーザー体験を刷新

従来のGeminiは、テキストベースのチャット形式でやり取りする仕組みでした。しかし、今回の変更が実現すれば、より視覚的かつインタラクティブな体験が可能になります。バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ジャスティン・ポスト氏は「モバイルユーザーが慣れ親しんでいるスクロール形式のUIが採用されれば、利用時間やエンゲージメントの向上につながる」と分析しています。さらに、広告枠やプレミアム課金など、新たな収益機会が生まれる可能性も指摘されています。

GeminiがAI市場で勢いを増す背景

Geminiは2025年に入り急速に存在感を高めており、予測市場Kalshiでは「年末時点で最も優れたAIモデル」としてChatGPTを上回る65%の確率を示しています。特に画像編集ツール「Nano Banana」の登場以降、ユーザー評価が急上昇。これがアルファベット株の30%上昇を支える一因となっています。

同社は年初にはAIによる検索広告への悪影響が懸念されていましたが、Geminiの進化がその不安を払拭しつつあるようです。現在、アルファベットはマグニフィセント・セブンの中でエヌビディア(NVDA)に次ぐ年初来パフォーマンスを記録しています。

オープンAIやメタとの競争も激化

この動きは、オープンAIが最近発表した「ChatGPT Pulse」や動画生成アプリ「Sora」に続く形となります。モルガン・スタンレーのブライアン・ノワック氏は「もし消費者行動が変化すれば、グーグルやメタがすぐに対応するだろう」と指摘しており、Geminiの刷新はまさに迅速な対応の表れといえます。

今後は、テキスト・音声・画像・動画といったマルチモーダル型のAIアシスタントが主流になると見られており、Geminiもその方向へ進化しています。

収益化と投資家の期待

AI開発に数千億ドル規模の投資が集中する中、収益化の圧力は高まっています。ガイドストーンのポートフォリオマネージャー、ジョシュ・チャスタント氏は「今後はAIがいかに収益を生むかが最重要になる」と述べています。特にグーグルは検索・YouTube・Androidなどの巨大なプラットフォームを活かし、Gemini経由の広告ビジネスを拡大できる立場にあります。

Geminiの「TikTok化」は、単なるUI変更にとどまらず、AI時代の広告モデルを再構築する布石とも言えそうです。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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