米国株が高すぎる今、割安で注目すべき11銘柄とは?

  • 2025年10月8日
  • 2025年10月8日
  • BS余話

米国株式市場では、インフレ鈍化や利下げ期待、AI投資の継続が株価を押し上げ、S&P500は2025年に入って複数回の最高値を更新しています。しかし、バリュエーションの面では過熱感も強まり、「今は割高すぎて買えない」と考える投資家も多いのが現状です。

そんな中、米エバコアがスクリーニングを実施し、「今でも割安で、なおかつ市場の支持も受けている」11銘柄を選定しました。

エバコアが注目した割安優良株とは?

エバコアは、単にPERなどの指標が低い銘柄ではなく、投資家からの評価も高く、かつ業績の裏付けがある銘柄を選定しています。同社の「センチメントスコア」の上位に位置し、現在もファンドマネージャーから買われている銘柄が対象です。

紹介された銘柄の中には以下のような企業があります。

  • フェデックス(FDX)
  • デルタ航空(DAL)
  • ユナイテッド航空(UAL)
  • コルボ(QRVO)
  • ゼネラル・モーターズ(GM)
  • フォード・モーター(F)

これらはいずれも景気循環の影響を受けやすい「シクリカル株」ですが、現在は相対的に割安な水準にあります。

シクリカル株を避けたい投資家向けの非景気敏感株

景気減速が心配な投資家にとっては、景気に左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」のほうが安心かもしれません。エバコアは以下のような非シクリカル銘柄も選んでいます。

  • ヒューマナ(HUM):大手医療保険会社
  • ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ):通信大手
  • UGI(UGI):エネルギー・ガス供給企業
  • PG&E(PCG):公益事業会社

これらは比較的景気の影響を受けにくく、安定したキャッシュフローと配当が期待できる企業です。

再評価が進むバイオ株:リジェネロン(REGN)

特に注目されたのが、バイオ医薬品企業のリジェネロン(REGN)です。2025年10月時点でのPERは約15倍と、S&P500の23倍を大きく下回っています。以前はライバルのアムジェン(AMGN)が加齢黄斑変性症向け治療薬で競合製品を投入したことから株価が下落していましたが、足元では回復基調にあります。

リジェネロンの新薬「Eylea HD」は、2025年に16億ドルの売上を見込み、2030年には25億ドルへと成長が期待されています。一方、アムジェンの製品も6億ドル規模と予想されており、両社が市場を分け合う形になりそうです。

加えて、同社は他にも複数の成長中の薬剤を抱えており、今後の利益率向上とEPSの年平均成長率9%前後も見込まれています。

割高な相場だからこそ、割安な銘柄を狙う

市場全体が高値圏にあるからといって、すべての銘柄が割高というわけではありません。むしろ今のような時期こそ、地味でも割安かつ業績の裏付けがある銘柄を選ぶことで、中長期でのリターンを狙える可能性があります。

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

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