2025年9月30日、AI向けクラウドインフラ企業のコアウィーブ(CRWV)が、メタ・プラットフォームズ(META)との新たな大型契約を発表し、株価が急騰しました。同社はエヌビディア(NVDA)およびオープンAIとの数十億ドル規模の契約も9月に発表しており、収益の多様化と長期的な成長期待が高まっています。
メタとの契約は2031年まで、142億ドル規模に
コアウィーブは、米証券取引委員会(SEC)に提出したForm 8-Kの中で、メタ・プラットフォームズと新たなクラウドコンピューティング契約を締結したことを明らかにしました。この契約により、コアウィーブは2031年12月14日まで、メタに対してクラウド容量を提供します。
契約金額は最大で142億ドルに達し、さらに2032年まで契約を「大幅に拡張」するオプションも含まれています。
株価は15%上昇、収益源の多様化が評価される
この発表を受けて、コアウィーブ株は9月30日の米国市場で一時15%上昇し、140.38ドルまで上昇しました。複数のウォール街アナリストはこの契約をポジティブに評価しています。
エバコアのアナリストであるアミット・ダリヤナニ氏は、「今回のメタとの拡張契約は、オープンAIやマイクロソフトのエコシステムからの収益依存度を下げ、収益の可視性を数年先まで確保する点で好材料」と述べています。
エヌビディアとの契約も成立、未販売分のクラウド容量を買い取り
9月初め、コアウィーブはエヌビディアとの間で63億ドル規模の契約を発表しました。この契約により、エヌビディアは2032年4月13日までの未販売分のクラウドコンピューティング容量をコアウィーブから買い取ることになります。
この取り組みにより、コアウィーブは需給リスクを低減し、資産の活用効率を高めることが可能になります。
オープンAIとの契約も拡大、総額224億ドルへ
さらに先週、コアウィーブはオープンAIとの契約を拡張し、最大65億ドルの追加契約を発表しました。これにより、オープンAIとの契約総額は224億ドルに達しました。コアウィーブによれば、この新たな容量は、オープンAIが「最も先進的な次世代AIモデル」の訓練に使用するとされています。
*過去記事「コアウィーブがオープンAIと再び大型契約!総額224億ドルに到達」
コアウィーブとは何か?
コアウィーブは2017年創業のクラウドコンピューティング企業で、大規模なGPUリソースをクラウドを通じて提供しています。生成AIやディープラーニングの爆発的な需要拡大を背景に、同社は短期間で注目企業へと成長しています。
今回のメタとの契約は、同社がオープンAIやエヌビディアに続いてさらなる大手クライアントを獲得したことを意味し、長期的な売上基盤の強化に繋がると期待されています。
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