2025年9月26日、エヌビディア(NVDA)のジェンスン・フアンCEOが、オープンAIの将来性について語り注目を集めています。フアン氏はオープンAIが「次の数兆ドル企業」になると予想しており、エヌビディアとして同社への巨額投資を検討していることも明らかにしました。
最大1000億ドル規模の投資計画と10ギガワットのAIデータセンター構想
エヌビディアはオープンAIとの新たな提携の一環として、最大1000億ドルを投じて10ギガワット分のAIデータセンターインフラを構築する方針を示しました。1ギガワットは原子力発電所1基分に相当するため、このスケールがいかに巨大かがわかります。
ChatGPTのユーザー数は7億人超へ
オープンAIの代表的プロダクトであるChatGPTは、現在週あたり7億人以上のアクティブユーザーを抱えていると報じられています。この数字は、2024年12月時点での3億人から大きく伸びており、消費者・企業向けサービスの両面で高成長を遂げていることがわかります。
フアン氏「今後5年でAI計算の供給過剰は起きない」
AI分野の投資過熱に対して一部では供給過剰を懸念する声もありますが、フアン氏は「従来型のCPUからAIに特化したGPUへの完全な移行が終わるまでは、AI計算の供給過剰が起きる可能性は非常に低い」との見解を示しています。AIは単なる計算処理ではなく、データから知識を生成する「知的基盤」であるという観点から、今後も需要が拡大すると見ています。
オープンAIへの投資は「自社の得意領域への戦略的支援」
フアン氏は「自分たちがよく知っている領域に投資すべきだ」と強調しており、オープンAIへの出資は「最も賢明な投資のひとつになる」と述べています。また「投資は義務ではないが、喜んで実行する」と語り、同社との関係強化に意欲を見せました。
ハイパースケール企業としての未来像
フアン氏はオープンAIについて、「メタ(META)やアルファベット(GOOGL)のようなハイパースケール企業になるだろう」と語っています。両社の現在の時価総額はそれぞれ約1.9兆ドルと3兆ドルであり、オープンAIもそれに匹敵する成長を遂げると見ていることがわかります。
まとめ
ジェンスン・フアンCEOの発言は、AIインフラ投資の次なるステージとオープンAIの成長性に注目する投資家にとって大きな示唆を与えるものです。今後のAI業界の進化と企業連携の行方に引き続き注目が集まりそうです。
*過去記事はこちら オープンAI
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇