AIクラウドインフラ企業のコアウィーブ(CRWV)は2025年9月25日、オープンAIとの新たな事業契約を発表しました。契約金額は最大で65億ドルにのぼり、これによりオープンAIとの総契約額は224億ドルに達する見込みです。
この発表を受けて、コアウィーブの株価は市場全体が下落する中で上昇し、注目を集めています。
年内3度目の契約拡大、コアウィーブの存在感が加速
今回の契約は、2025年3月の119億ドル契約、5月の40億ドル契約に続く3度目の発表となります。コアウィーブのCEOであるMichael Intrator氏は、「オープンAIというAI開発の最前線を行く企業との関係拡大を誇りに思う」とコメントしています。
オープンAIは、この新たな容量を用いて、次世代の「最も高度なAIモデル」のトレーニングに活用すると述べています。
GPUクラウドの中核企業としての地位を確立
コアウィーブは2017年に創業され、大規模なGPUアクセスをクラウド経由で提供することで知られています。エヌビディア(NVDA)との強固なパートナーシップの下、同社は急速にデータセンター規模を拡大しています。
今回の契約も、エヌビディアがオープンAIに対して最大1000億ドルを投資し、AIデータセンター容量を10ギガワットまで構築するという大型プロジェクトの一環とみられます。
「スターゲート・プロジェクト」として進むAIインフラ投資
さらに、オープンAIは日本のソフトバンク、オラクル(ORCL)と連携し、新たに5つのデータセンターを開発中であると発表しました。これにより「スターゲート・プロジェクト」と呼ばれるAIインフラ計画の総容量は約7ギガワットに達し、今後3年間で4000億ドルを超える投資が見込まれています。
コアウィーブのデータセンターもこの巨大プロジェクトの一翼を担っており、同社の成長性と将来性への期待が高まっています。
*過去記事「コアウィーブに再び追い風?エヌビディアとの連携強化が投資家の期待を後押し」
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