エヌビディア、自動運転の覇権争いに参戦!Wayveへ5億ドル出資

2025年9月、米半導体大手エヌビディア(NVDA)が自動運転分野での存在感を一段と強める動きを見せました。自動運転技術を手がけるスタートアップ「Wayve」への5億ドルの出資を発表したのです。Wayveは、特定の車種に依存しない「車両非依存型」のAI基盤モデルを開発しており、今後のモビリティ市場におけるAI活用の中核を担う存在として注目されています。

エヌビディアの出資により、Wayveはソフトバンクやウーバーなどと並んで有力な支援者を得ることとなりました。同社の「AV2.0」アプローチは、センサー、計算処理、運転判断といった全ての自動運転プロセスを一体化させたもので、次世代の自動運転技術として期待されています。

エヌビディアの戦略的狙いとは

エヌビディアは自動運転車を自ら製造するわけではありません。しかし、AIがクルマを「自ら学習して運転する」という自動運転の将来像において、自社製のAIチップやソフトウェアの需要が飛躍的に高まると見ています。そのため、Wayveのような革新的な技術スタートアップへの出資を通じて、今後の巨大市場で主導権を握る布石を打っているといえます。

Wayveの共同創業者でありCEOのアレックス・ケンダル氏は「エヌビディアの継続的な支援は、我々のAV2.0アプローチに対する信頼の証」と述べています。

自動運転市場は本格普及フェーズへ

2025年に入り、自動運転関連の動きは加速しています。テスラ(TSLA)は6月にテキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始。アマゾン傘下のZooxもラスベガスでのサービス展開を開始しました。アルファベット(GOOGL)のWaymoは、サンフランシスコやロサンゼルスを含む複数都市で毎週25万件以上の自動運転タクシーを運行中です。

こうした大手企業に加え、Wayveのようなスタートアップの躍進も加わり、自動運転分野は今や「数兆ドル規模の成長が見込まれる巨大市場」になりつつあります。

今後の注目ポイント

今回のエヌビディアの出資は、同社のAIチップ需要を下支えするだけでなく、自動運転の未来に向けた技術競争をさらに激化させる可能性があります。テスラやアルファベットといった巨人たちが主導してきた自動運転の舞台に、半導体の巨人が技術供給側として本格参戦したことで、今後の勢力図に大きな変化が生まれるかもしれません。

なお、Wayveは現在非上場企業であり、今後の資金調達やIPOの動向も注目されます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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