2025年9月17日(水)の米国株式市場。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.00~4.25%としましたが、市場の反応は鈍く、S&P500は0.1%下落、ナスダックは0.3%下落、一方ダウ平均は260ドル上昇しました。FRBは年内にさらに2回の利下げを予測し、労働市場のリスクを重視している姿勢も示しました。市場では年内に2回の利下げが82.6%の確率で織り込まれています。
以下は、17日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
リフト (LYFT)
株価変動: +13.13%
詳細: リフトは米国のライドシェアサービス企業で、配車アプリを通じてタクシーやドライバーと乗客をマッチングさせる事業を展開しています。アルファベット傘下のWaymoとの提携により、2026年にナッシュビルで完全自動運転ライドシェアサービスを展開すると発表。自動運転技術に対する期待が高まり、株価は急騰しました。
ワークデイ (WDAY)
株価変動: +7.25%
詳細: ワークデイは企業向け人事・財務ソフトウェアを提供するクラウドサービス企業です。アクティビスト投資家のエリオット・インベストメント・マネジメントが20億ドルを出資し、同社を「業界トップの成長性を持つユニークなソフトウェア企業」と高く評価。これを受けて株価が大きく上昇しました。
イオンキュー (IONQ)
株価変動: +5.11%
詳細: イオンキューは米国の量子コンピュータ開発企業で、独自の量子技術を商用化する先駆けとされています。英国のOxford Ionicsを約10.75億ドルで買収完了したほか、量子センサー技術のVector Atomicを約2.5億ドルで買収することを発表。将来の成長期待から株価が上昇しました。
*関連記事「イオンキューが英米スタートアップ2社を買収!量子技術の覇権争いが加速」
ネットフリックス (NFLX)
株価変動: +2.33%
詳細: ネットフリックスは世界最大の動画ストリーミング配信企業で、自社制作コンテンツも多数保有しています。証券会社ループ・キャピタルが格付けを「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価も1,150ドルから1,350ドルに引き上げたことで、株価が堅調に上昇しました。
フェデックス (FDX)
株価変動: -0.84%
詳細: フェデックスは米国を代表する国際宅配便・物流サービス企業です。エバコアEISIが格付けを引き下げ、目標株価も249ドルから243ドルに修正。短期的な需要の低迷が業績に影響を及ぼす懸念から、株価は下落しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -2.60%
詳細: エヌビディアはGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の開発で知られる半導体メーカーで、AI・ゲーム・データセンター向けに広く製品を展開しています。中国の政府当局が同社のAIチップの使用を規制したと報じられたことから、中国市場での成長見通しが後退し、株価は下落しました。
スタブハブ・ホールディングス (STUB)
株価変動: -6.38%
詳細: スタブハブはコンサートやスポーツイベントなどのチケットを再販できるオンラインマーケットプレイスです。IPO初日は25.35ドルで取引を開始したものの、22ドルまで下落。初値の期待に応えることができず、株価は大幅に下落しました。
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*過去記事 株価変動
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