クリーンテック企業のブルーム・エナジー(BE)が、2025年に入り驚異的な株価上昇を見せています。年初からの上昇率はなんと224%に達し、最近ではオラクル(ORCL)との提携がさらなる成長の呼び水になるとの見方が浮上しています。
オラクルとの提携が「AIデータセンター成長」への扉を開く
ブルーム・エナジーは、2025年7月にオラクルと提携し、オラクルのクラウド・インフラ事業であるOCI(Oracle Cloud Infrastructure)向けに燃料電池技術を提供することを発表しました。これにより、AIやクラウド需要の増加に対応する電力インフラを支える重要パートナーとしての立ち位置を確保しています。
この提携を受けて、モルガン・スタンレーのアナリスト、デイビッド・アルカロ氏は、ブルームの成長性に対する評価を大きく引き上げました。目標株価は44ドルから85ドルへとほぼ倍増され、「爆発的な成長への道が明確になった」としています。
データセンターの電力不足に即応できる強み
ブルーム・エナジーの技術は、従来型の電力網や小規模電源に代わる即応可能なソリューションとして注目されています。設置から稼働までわずか90日、しかも6ヶ月以内に出力容量を2GWに倍増させることが可能という点が評価されています。
すでに世界1,200カ所以上に1.5GW分のクリーン電力を導入済みで、実績も十分です。
市場評価と投資家の関心
株価は過去5営業日で33%上昇し、同時期に27%上昇したオラクルを上回るパフォーマンスを記録。2025年9月16日の終値は9.36%高の73.29ドルとなりました(年初は23.37ドル)。ファクトセットによると、25人のアナリストのうち12人が「買い」または「オーバーウェイト」、11人が「中立」、2人が「売り」と評価しています。
今後に向けての注目点
AI需要とクラウドコンピューティングの成長は、エネルギー供給インフラの新たな主役を求めています。ブルーム・エナジーのような再生可能エネルギー企業が、その「成長の土台」として市場で再評価されている現在、このトレンドは長期的にも注視すべきテーマとなりそうです。
*過去記事「エヌビディアだけじゃない!AI関連で注目の米国株11選」
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