2025年9月16日(火)の米国株式市場は、米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ決定を控え、過去最高値から小幅に反落しました。ダウ平均は125ドル安、S&P500とナスダックはともに0.1％下落。小売売上高の予想上振れを受け一時金利が上昇しましたが、終盤には低下。市場は0.25％の利下げを織り込む一方で、今後の見通しやパウエル議長の発言に注目が集まっています。
以下は、16日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ブルーム・エナジー (BE)
株価変動: +9.36%
詳細: ブルーム・エナジーは、クリーンエネルギー燃料電池の製造企業です。年初来で株価が約224％上昇しており、オラクルとの提携が注目されています。AIやクラウド向け電力需要の高まりに対応するため、オラクルのクラウド事業で燃料電池技術を活用します。モルガン・スタンレーは成長性を評価し、目標株価を引き上げました。
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ファーガソン・エンタープライジズ(FERG)
株価変動: +7.93%
詳細: ファーガソンは英国を本拠地とする建設・配管設備の供給大手で、北米を中心に住宅・商業建築市場向けの資材を提供しています。2025年第4四半期決算で調整後1株利益が3.48ドルと、アナリスト予想の3.01ドルを大幅に上回ったことから株価は急上昇しました。米国の建設需要の強さが業績と株価を支えました。
テスラ(TSLA)
株価変動: +2.77%
詳細: テスラは電気自動車（EV）および再生可能エネルギー製品を開発・販売するアメリカのテクノロジー企業です。NHTSA（米道路交通安全局）によるModel Yのドアハンドル不具合の調査開始が発表されたにもかかわらず、イーロン・マスクCEOによる10億ドルの株式購入が市場の信頼感を高め、株価は上昇しました。
チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)
株価変動: +1.87%
詳細: チポトレはアメリカを拠点とするファストカジュアルレストランチェーンで、メキシカン料理を中心としたメニューを提供しています。同社は5億ドルの追加自社株買いを発表し、株主還元姿勢が評価され株価が上昇しました。これにより、総額7億5000万ドルの買戻し枠が確保されました。
オラクル(ORCL)
株価変動: +1.49%
詳細: オラクルはアメリカの大手ソフトウェア企業で、データベース管理システムやクラウドサービスを提供しています。TikTokの米国事業を巡る米中合意に関与する可能性が浮上したことや、好調な決算発表を受け、株価は上昇しました。
アルファベット(GOOGL)
株価変動: -0.18%
詳細: アルファベットはGoogleの親会社で、検索エンジン、広告、クラウド、AIなど幅広い分野で事業を展開しています。AIチャットボット「Gemini」の人気や、裁判所からの限定的な是正措置判断を受けて株価は過去最高を記録しましたが、その後わずかに反落しました。
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デイブ＆バスターズ・エンターテインメント(PLAY)
株価変動: -16.74%
詳細: デイブ＆バスターズは、アメリカでゲームセンターとレストランを融合させたエンターテインメント施設を展開する企業です。第2四半期の決算で調整後利益と売上高が市場予想を下回り、同店売上も前年比で3%減少したことから、株価は17%近く下落しました。
＊過去記事 株価変動
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