電力株の本命?GEベルノバ株が5倍高、AIインフラ需要で急成長中

  • 2025年9月16日
  • 2025年9月16日
  • BS余話

2024年4月にGEから分社化されたGEベルノバ(GEV)の株価が急上昇しています。分離直後と比較して5倍以上に上昇しており、米国市場で注目を集めています。バロンズによると、この上昇トレンドにはまだ継続の可能性があるとの見方が出ています。

AIデータセンターが電力需要を押し上げ

背景にあるのは、AI関連のデータセンターによる電力消費の急拡大です。バンク・オブ・アメリカの予測では、米国の電力需要は2014年から2024年の年平均0.5%成長から、2024年以降は2.5%の年成長率に加速するとのことです。

この構造的な需要増により、発電設備の需要が高まり、GEベルノバのような発電インフラ企業が恩恵を受けています。

アナリストが目標株価を大幅引き上げ

メリウス・リサーチのアナリスト、ロブ・ワートハイマー氏はGEベルノバの格付けを「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価も521ドルから740ドルへ大幅に上方修正しました。

2027年の1株当たり利益(EPS)予想は、スピンオフ当時の9.50ドルから現在は18.18ドルにまで増加しています。これは2025年予想の7.55ドルから大きな伸びです。

アナリストは、GEベルノバに対して高い成長期待を持っており、「2027年以降に向けて市場予想を上回るサプライズの余地がある」とコメントしています。

イートンも同時に格上げ

発電・電力機器分野では、イートン(ETN)も同様に注目されています。同アナリストは、イートンの株価についても「買い」に格上げし、目標株価を495ドルと設定しました(従来は412ドル)。

AI関連投資が再加速しており、インフラ関連銘柄の評価見直しが進んでいると指摘しています。

市場の評価と株価動向

GEベルノバの株価は、2025年9月15日時点で約629ドルと、スピンオフ後の安値から5倍以上の水準まで上昇しています。S&P500やダウ平均が年初来で小幅な上昇にとどまる中、GEベルノバは約90%上昇。イートンも約13%上昇しています。

ファクトセットによれば、GEベルノバをカバーするアナリストの71%が「買い」と評価しており、S&P500平均の55%を上回っています。イートンも67%のアナリストが「買い」評価です。

今後の投資ポイント

GEベルノバは、再生可能エネルギーや送配電設備などの分野で世界的なプレイヤーであり、AIインフラの成長が長期的な追い風となっています。急成長する電力需要と設備投資の波に乗り、同社の業績と株価のさらなる拡大が期待されています。

短期的なバリュエーションだけでなく、構造的なテーマ性を意識した中長期の投資対象として、今後も注目すべき銘柄といえそうです。

*過去記事「データセンター投資が追い風!今注目のインフラ株6選【買いの好機か】

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