アルファベットが時価総額3兆ドルを突破。今後の株価の行方は?

2025年9月15日、米国株市場で大きな節目となる出来事がありました。グーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)が、初めて時価総額3兆ドルの大台を突破したのです。これはアップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)に続く4社目の快挙です。

アルファベット株の直近パフォーマンス

直近6カ月で株価は約52%上昇し、年初来では33%の上昇を記録しています。この記事を記載している9月15日の15時時点で、株価は1株あたり249ドルまで上昇し、株式市場全体(S&P500やダウ工業株30種平均)を上回るパフォーマンスを見せています。

昨年11月の割安評価と投資判断

バロンズ誌は2024年11月に、アルファベット株を「買い」と判断していました。当時は、ChatGPTの台頭や反トラスト法(独占禁止法)への懸念などで市場から過小評価されており、予想PERが19倍と過去平均や他のマグニフィセント・セブンと比較して割安でした。

株価はその後大きく反発し、同誌が推奨した167.43ドルから約50%上昇しています。

今後の展望とリスク要因

現在もアルファベット株はマグニフィセント・セブンの中では相対的に割安で、2026年予想利益に対してPERは23倍程度です。テスラ(TSLA)を除いた他の主要テック株の平均は約28倍となっており、依然として評価余地があるといえます。

一方で、AIによる検索事業のディスラプション(破壊的変化)や、競合の台頭といったリスクも無視できません。グーグルは自社のAIモデル(Geminiなど)を展開し対抗しているものの、ChatGPTやアンソロピック、Perplexityなどの成長スピードには注目が必要です。

アナリスト評価と目標株価

ファクトセットによると、アルファベット株をカバーするアナリストのうち82%が「買い」評価を出しており、S&P500構成銘柄の平均(約55%)を大きく上回っています。ただし、目標株価の平均は約235ドルと、現在の水準よりも下回っており、今後は格付けや目標株価の修正が注目されます。

まとめ:今は「売り時」なのか?

3兆ドル越えを伝えるバロンズの記事では「株価が上がったからといって、すぐに売る必要はない」としています。評価が適正水準に近づいてきた場合は、ポートフォリオの中でリバランス(比率調整)するという選択肢も考えられます。

アルファベットは依然として潤沢な資金力を持ち、YouTube、クラウド、Waymoなど多様な事業ポートフォリオを抱えています。中長期的な視点で、まだ注目すべき銘柄と評価されています。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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