AIバブル崩壊は目前か?ドットコム時代の伝説的アナリストが警告

  • 2025年9月16日
  • 2025年9月16日
  • BS余話

2025年、AIブームの熱狂は、まるで1990年代のドットコムバブルを再現しているかのようです。当時「最も注目されたアナリスト」と称されたヘンリー・ブロジェット氏が、自身のSubstackにて、AIバブルの今後について警鐘を鳴らしています。

ブロジェット氏の指摘:AIは確かに革命的だが…

ブロジェット氏は、AIがインターネットと同様に世界経済や株式市場に広範な影響を与えていると認めつつも、バブルのリスクを強調しています。2025年のAIインフラ投資額は少なくとも4,000億ドルに達し、市場を押し上げていますが、その反動が来たときには甚大な影響を及ぼすと見ています。

ただし、当時と違う点もあると述べています。ひとつは、今回のブームでは個人投資家よりもプライベート市場の資金が中心である点。もうひとつは、巨額の投資の多くがビッグテック企業の利益によって賄われており、過剰な借り入れではない点です。

バブルが崩壊すれば何が起きるか?

同氏はAIバブルが崩壊した場合、以下のような事態が起こると予測しています:

  • 株式市場と商業用不動産が打撃を受ける
  • 巨大なデータセンタープロジェクトが安値で売却される
  • 多数のAIスタートアップが倒産する

とはいえ、「今回は被害が限定的にとどまる可能性もある」とも述べています。

「勝者」は生き残る、そして飛躍する

ブロジェット氏は、自身が過去にアマゾン(AMZN)の将来性を的中させたエピソードを引き合いに出し、「本物の勝者は長期的に生き残り、大きなリターンを生む」としています。過去のeコマースでアマゾンに追いつけなかった小売企業のように、現在AIを過小評価している企業も同じ道を辿る可能性があると指摘します。

LLM(大規模言語モデル)にも限界と競争

また、現在のAI企業、特にLLMを展開する企業については「莫大な運用コストとエネルギー消費が必要で、投資に対する進歩の効率が鈍化している」とも述べています。Google以前に多くの検索エンジンが存在したように、今後のAI業界でも「覇権交代」が起きる可能性があると見ています。

「今は1996年か?それとも1999年か?」

最後に、ブロジェット氏は「今はまだAIバブル初期なのか、それとも崩壊直前なのか」を問います。しかしながら、「その答えは誰にもわからない」と結論づけています。


ブロジェット氏の指摘は、米国株投資家にとって非常に重要な視点を提供しています。AIブームの「中にいるとき」こそ、冷静な視点が求められます。1990年代の教訓をふまえて、長期的な視野で投資判断を行いたいところです。

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

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