2025年9月15日(月)の米国株式市場では、S&P500とナスダック総合指数が、マグニフィセント・セブンの株価上昇にけん引されて過去最高値を更新しました。S&P500は年初来25回目、ナスダックは26回目の高値更新。グーグルの親会社アルファベットが時価総額3兆ドルを突破し、上昇を主導しました。FOMC会合を前に市場は0.25ポイントの利下げを織り込んでおり、発表後の展開に注目が集まっています。
以下は、15日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
コアウィーブ(CRWV)
株価変動: +7.60%
詳細: コアウィーブは、AIとHPC(高性能コンピューティング)向けに特化したクラウドインフラ企業です。エヌビディアと63億ドル規模の長期契約を結び、未使用クラウドリソースをエヌビディアが買い取る保証付きで、将来性に対する市場の期待が高まりました。
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ウエスタン・デジタル (WDC)
株価変動: +4.84%
詳細: ウエスタン・デジタルは、ストレージデバイス(HDD・SSDなど)の世界的メーカーです。顧客向けにハードドライブ全製品の価格を即時引き上げると通知したことで、株価が上昇。需要の急増に対応した措置で、同社の価格決定力と業績改善への期待が高まっています。
アルファベット (GOOGL)
株価変動: +4.30%
詳細: アルファベットはGoogleの親会社で、検索、広告、クラウド、YouTubeなど幅広いテック事業を展開しています。この日の上昇で初めて時価総額3兆ドルの大台を突破しました。これはアップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)に続く4社目の快挙です。
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テスラ (TSLA)
株価変動: +3.56%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)と再生可能エネルギー製品を開発・製造する米国の企業です。CEOイーロン・マスク氏が約10億ドル相当の自社株を購入したことで、株価が急騰しました。2020年以来の買い増しであり、投資家の信頼感が強まりました。
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オラクル (ORCL)
株価変動: +3.41%
詳細: オラクルは、企業向けデータベース管理システムおよびクラウドサービスを提供する米大手IT企業です。TikTokを巡る米中合意を背景に、インフラ提供への期待感が高まり株価が上昇。加えて、契約残高の大幅増加も好感されています。
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ジェミニ・スペース・ステーション (GEMI)
株価変動: +1.63%
詳細: ジェミニ・スペース・ステーションは、ウィンクルボス兄弟が創業した暗号資産ブローカー企業で、最近上場を果たしました。上場初日の9月12日は大きく上昇し、翌営業日である15日も買いが継続。IPO価格を上回る初値と高値を記録しており、仮想通貨関連銘柄として注目を集めています。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -0.04%
詳細: エヌビディアは、GPU(画像処理半導体)およびAI向けチップの世界的リーダーです。中国当局が独占禁止法違反の可能性について予備調査を開始し、販売環境の不透明感が浮上しました。特に新ハードウェアの中国展開に影響が及ぶ懸念があります。
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テキサス・インスツルメンツ (TXN)
株価変動: -2.41%
詳細: テキサス・インスツルメンツは、アナログ半導体と組込みプロセッサの大手サプライヤーです。中国が米国製アナログチップに対して反ダンピング調査を開始したことで、中国市場への供給リスクが警戒され株価が下落しました。
コルテバ (CTVA)
株価変動: -5.68%
詳細: コルテバは、種子・農薬などを手がけるグローバル農業科学企業です。事業の分割(種子事業と農薬事業の分社化)を検討していると報じられ、将来的な成長性や統合効果に対する不透明感が嫌気されました。
アラスカ航空 (ALK)
株価変動: -6.69%
詳細: アラスカ航空は、米国を拠点とする主要航空会社のひとつです。燃料価格の上昇と運行上の課題により、第3四半期の利益がガイダンスの下限になる見通しであることが発表され、業績懸念が広がりました。
*過去記事 株価変動
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