9月11日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年9月11日(木)の米国株式市場は、S&P500とナスダックが最高値を更新し、ダウは初めて46,000を超えました。ラッセル2000(小型株)は1.7%上昇しました。背景には利下げへの期待があります。米国の失業保険申請件数が2021年以来の高水準となり、特にテキサス州での増加が目立ちました。この状況を受けて、FRBによる早期の利下げ観測が強まり、年内に合計75ベーシスポイントの利下げを予想する声が全体の82%を占めています。インフレ指標は予想通りで、市場には楽観的なムードが広がっています。

以下は、11日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

オープンドア・テクノロジーズ (OPEN)

株価変動: +79.52%
詳細: オープンドア・テクノロジーズは、オンライン住宅売買プラットフォームを提供する企業です。ショッピファイの元COOであるカズ・ネジャティアン氏を新CEOに任命したことが投資家から高評価され、株価は80%近く急騰しました。同時に創業者の取締役会復帰とAI戦略強化が発表され、再建への期待が高まっています。

ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー (WBD)

株価変動: +28.95%
詳細: ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーは、映画・テレビ番組制作および配信を行う大手メディア企業です。パラマウント・スカイダンスによる買収提案の報道を受け、株価は急上昇しました。買収はケーブルネットワークと映画スタジオを含む全社を対象としたもので、市場では企業価値の再評価が進みました。
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オックスフォード・インダストリーズ (OXM)

株価変動: +27.64%
詳細: オックスフォード・インダストリーズは、「トミー・バハマ」や「リリー・ピュリッツァー」などのブランドを展開するアパレル企業です。第2四半期決算が予想を上回り、通期の業績見通しを維持したことが好感され、株価は大きく上昇しました。約8,000万ドルの関税コストにもかかわらず、調達先の見直しなどでコストヘッジを進めています。

フィギュア・テクノロジー (FIGR)

株価変動: +24.44%
詳細: フィギュア・テクノロジーは、ブロックチェーン技術を用いた住宅ローンおよびホームエクイティローンの提供を行うフィンテック企業です。ナスダック市場での新規上場により、株価は公開価格を44%上回る36ドルで初値をつけ、最終的に24%の上昇を記録しました。2025年上半期には1億9,060万ドルの売上と2,940万ドルの黒字を達成しています。
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シノプシス (SNPS)

株価変動: +12.98%
詳細: シノプシスは、半導体設計用ソフトウェアとIP(知的財産)ソリューションを提供するEDA(電子設計自動化)分野のリーダー企業です。前日の36%急落から反発し、約13%の上昇を見せました。決算では半導体IP部門の売上が8%減少したものの、過剰な下落に対する買い戻しが入ったと見られます。

センティーン (CNC)

株価変動: +8.99%
詳細: センティーンは、米国最大級の公的医療保険プログラム向け保険サービスを提供する医療保険会社です。通期の業績ガイダンスを維持し、投資家向けカンファレンスで前向きな見通しを示したことで、株価は上昇しました。安定した収益構造が評価されています。

マイクロン・テクノロジー (MU)

株価変動: +7.55%
詳細: マイクロン・テクノロジーは、DRAMやNAND型フラッシュメモリを製造する大手半導体メーカーです。AI関連需要の拡大により、シティが目標株価を175ドルに引き上げたことが追い風となりました。特に高帯域幅DRAM(HBM)の需要増が成長を後押ししており、今後のガイダンスにも期待が寄せられています。
*関連記事「マイクロン株が過去最高値を更新!AI需要が引き金に

デルタ航空 (DAL)

株価変動: -1.55%
詳細: デルタ航空は、米国の大手航空会社の一つで、国内外の旅客および貨物輸送を手掛けています。第3四半期の業績見通しは据え置いたものの、エコノミークラスの座席の埋まりが悪化しているとの指摘を受け、株価は1.6%下落しました。一方で法人向けや上級クラスの需要は堅調とされています。

ブロードコム (AVGO)

株価変動: -2.69%
詳細: ブロードコムは、ネットワークおよびAI向け半導体を手掛ける大手企業です。前日にCEO報酬がAI収益と連動していると発表されたことや、オラクルの契約残高拡大の影響で株価が上昇しましたが、過熱感から今日は反落しました。年間ベースでは株価は55%上昇しており、長期的な成長期待は継続しています。

オラクル (ORCL)

株価変動: -6.23%
詳細: オラクルは、データベースソフトウェアおよびクラウドサービスを提供する大手テクノロジー企業です。契約残高が1,380億ドルから4,550億ドルへと急増し、AIサーバー需要の拡大が明らかになったことで前日は急騰しましたが、本日は反動で6.2%の下落となりました。投資家の利益確定売りが背景にあります。

クラーナ・グループ (KLAR)

株価変動: -6.72%
詳細: クラーナ・グループは、スウェーデン発の「後払い(Buy Now Pay Later)」サービスを展開するフィンテック企業です。IPO直後の初値は好調でしたが、上場2日目にして6.7%下落しました。依然として注目銘柄ですが、評価の見直しが進んでいると見られます。

*過去記事 株価変動

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