9月10日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年9月10日(水)の米国株式市場は、S&P500が0.3%上昇し、2日連続で最高値を更新しました。オラクルは時価総額5,000億ドル以上の米企業として初めて1日で25%以上上昇し、指数を牽引。ナスダックも小幅に上昇した一方、ダウは220ドル下落。S&P500構成銘柄の半数超が下落するなか、エヌビディアとオラクルの上昇が指数を下支えしました。投資家の注目は明日の米インフレ指標に移っており、金相場はインフレヘッジとして最高値を更新しました。

以下は、10日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ウェアラブル・デバイス (WEAR)

株価変動: +410.34%
詳細: AI搭載の非接触型スマートリストバンドを開発するイスラエルのスタートアップ企業です。2025年上半期の1株あたり損失が前年の16.52ドルから2.30ドルへと大幅に縮小したことが好感され、株価は急騰しました。一方で売上は29.4万ドルと、前年同期から減少しています。

オラクル (ORCL)

株価変動: +35.95%
詳細: 米国の大手IT企業であり、クラウドベースのエンタープライズ向けソフトウェアを展開しています。四半期業績は予想を下回りましたが、AIクラウドサービスへの契約残高が急増。将来の成長性が評価され、株価は大幅に上昇しました。
*関連記事「オラクル株が史上初の快挙、時価総額5,000億ドル超企業で最大の1日上昇率

コアウィーブ (CRWV)

株価変動: +16.88%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供する企業。AI市場全体のインフラ需要が再評価され上昇。一時は20%を超える急騰を見せました。過去5営業日で30%の上昇を記録しています。
*関連記事「コアウィーブ急騰の裏にある「AIクラウド需要」の真相とは

クラーナ (KLAR)

株価変動: +14.55%
詳細: スウェーデン発のフィンテック企業で、後払い決済(BNPL)サービスを中心に展開しています。ニューヨーク証券取引所への上場初日はIPO価格(40ドル)を大きく上回る52ドルで取引を開始し、投資家の注目を集めて株価は急伸しました。
*関連記事「クラーナがIPO価格を40ドルに設定、上場初日は注目の展開に

エアロバイロメント (AVAV)

株価変動: +6.95%
詳細: 米国の防衛関連企業で、無人航空機やミサイルシステムを開発しています。第1四半期の売上が前年比2倍以上に増加し、利益見通しも上方修正されたこと、さらに約2億4,000万ドルの新規契約を獲得したことで、株価は上昇しました。

ゲームストップ (GME)

株価変動: +3.31%
詳細: 米国の家庭用ゲームソフト・ハードの小売チェーンであり、個人投資家の関心が高いミーム株としても知られています。黒字決算を受けて投資家心理が改善し、株価は上昇しました。

チューイ (CHWY)

株価変動: -16.60%
詳細: 米国のオンラインペット用品小売企業です。第2四半期の業績は市場予想を上回りましたが、将来の成長鈍化懸念が重しとなり、株価は下落しました。なお、通期の売上予想は上方修正されています。

ルブリック (RBRK)

株価変動: -18.05%
詳細: データセキュリティとバックアップソリューションを提供する米国企業です。赤字幅の縮小と売上増を発表したものの、材料出尽くし感が広がり、株価は下落しました。

ウルフスピード (WOLF)

株価変動: -19.23%
詳細: SiC(シリコンカーバイド)ベースの半導体を製造する米国企業です。破産保護からの再建計画が承認され、前日に急騰しましたが、翌日には利益確定売りに押されて大きく下落しました。

シノプシス (SNPS)

株価変動: -35.84%
詳細: 半導体設計ソフトウェアの大手企業で、EDAツールを中心に展開しています。決算とガイダンスが市場予想を大きく下回り、成長鈍化への懸念が強まったことから、株価は大幅に下落しました。

*過去記事 株価変動

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