オープンAIとの契約報道で急騰!ブロードコムがエヌビディアに迫る理由

2025年9月5日、ブロードコム(AVGO)がAI市場においてさらに注目を集めています。新たなカスタムAIチップの顧客を獲得したことにより、複数のアナリストが来年のAI売上高が倍増すると予測しています。CEOホック・タン氏が語った2027年までの強気な成長見通しに加え、今回の顧客追加が中期の業績を大きく押し上げる可能性が浮上しています。

4社目の顧客追加が与えるインパクト

ブロードコムは以前から3社のメガテック企業に対してカスタムAIチップを提供していましたが、今回新たに4社目の顧客との契約を発表。この契約は2026年度後半から出荷を開始し、売上としては100億ドル規模に達する見通しです。

ローゼンブラット証券はこの契約について、「見込み顧客から売上化までのスピードが極めて速い」と評価し、今後さらに3社の見込み顧客を収益化できる可能性も高いと分析しています。

来年度AI売上が2倍に?アナリスト予測が急上昇

TDカウエンのレポートによれば、今回の新規顧客追加により、ブロードコムのAIチップ売上は2026年度に前年比100%増となる可能性があるとされています。これは従来の60%成長予想を大きく上回る数字です。

また、メリウス・リサーチのベン・ライツェス氏は、AIチップの2026年度売上見通しを従来の300億ドルから400億ドル超へと上方修正。保守的な見積もりながらも、「2027年度にはさらに加速する」とするCEOの見通しを踏まえれば、成長の持続性にも注目が集まります。

エヌビディアとAMDに影響?市場シェアの変化に注目

5日の米国市場では、エヌビディア(NVDA)やAMDの株価が下落する一方、ブロードコムの株価は大幅上昇を続け、時価総額は初めて1.5兆ドルを超えました。これは米国企業で8番目の快挙とされており、AI半導体市場における勢力図の変化を示唆しています。

AI ASICという特化型チップによるアプローチは、従来のGPUとは異なる効率性を提供するため、用途に応じた最適化が進む今後の市場では存在感をさらに高める可能性があります。

オープンAIとの関係性が報道で浮上

ブロードコムは新規顧客名を公表していませんが、英フィナンシャル・タイムズは、ChatGPTを開発するオープンAIが2026年から自社製AIチップの製造を始めると報じています。このチップはブロードコムと共同設計された可能性が高く、今回の大型契約の正体がオープンAIであるという見方に信ぴょう性が加わっています。

もしこれが事実であれば、ブロードコムはAIチップ分野においてエヌビディアへの依存を減らそうとする企業にとっての代替手段として、今後も多数の需要を獲得することが期待されます。

AIブームは広がり続けるのか?投資家の見方

市場では、「ブロードコムの勝利はエヌビディアやAMDの損失ではないか」といった見方も浮上しています。しかし、メリウス・リサーチは「顧客の支出計画はあまりに巨大で、過度な懸念は時期尚早」としており、AI市場全体の成長余地がまだ十分にあることを強調しています。

また、CEOホック・タン氏が少なくとも2030年までCEOを務めることを明言した点も、将来のビジョンに自信があることの表れとして好感されています。

まとめ:AIの雷は再び落ちるのか

バーンスタインのアナリストは「AIの雷は再び落ちる可能性がある」と評し、かつてのエヌビディアの急成長をブロードコムにも重ね合わせています。新規顧客の追加、売上倍増予測、そして市場での評価急上昇。ブロードコムは今、AI半導体業界において主役のひとつとなりつつあります。

*過去記事はこちら ブロードコム AVGO

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