クレド・テクノロジーが好決算で急騰、AI銘柄としての存在感が拡大中

  • 2025年9月4日
  • 2025年9月4日
  • BS余話

2025年9月3日、クレド・テクノロジー(CRDO)が発表した2026年度第1四半期決算は、予想を大幅に上回る内容となり、株価は時間外取引で8%近く上昇しました。AI関連の需要拡大が背景にあり、今後の成長期待も高まっています。

EPS・売上ともに予想超えの好決算

クレド・テクノロジーは、調整後の1株当たり利益(EPS)が52セントとなり、ファクトセットによる市場予想の36セントを大きく上回りました。売上は前年同期比で274%増の2億2310万ドルとなり、こちらも予想の1億9060万ドルを大幅に上回る結果となりました。

同社は次の四半期についても強気な見通しを示しており、売上は中央値で2億3500万ドルを見込んでいます。これは、アナリスト予想の2億190万ドルを大きく上回っています。

AIデータセンターの接続分野で主導的な地位

クレド・テクノロジーは、AIデータセンター向けの高速データ接続製品を提供しており、なかでもアクティブ電気ケーブル(AEC)が同社の主力製品です。AECは、AIサーバーとネットワークスイッチを接続するための銅線ベースのケーブルで、光ファイバーよりも信頼性が高く、省電力でありながら、従来の受動型銅線よりも長距離伝送が可能です。

調査会社650 Groupによると、クレド・テクノロジーはこのAEC市場において73%のシェアを獲得しています。

ハイパースケーラーとの強力なパートナーシップ

CEOのビル・ブレナン氏は、「当社の成長はハイパースケーラーや主要顧客との深い戦略的パートナーシップによって支えられている」とコメントしています。需要の拡大を背景に、顧客、通信プロトコル、アプリケーションの多様化が進むとしています。

AECは特に、GPU密度の高いラックベースのサーバーが増加している現在のAI市場で、欠かせない存在となっています。

アマゾンやマイクロソフト、xAIも顧客に

調査会社ニーダムによると、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、イーロン・マスク氏が率いるxAIなどが、クレド・テクノロジーの主要顧客に名を連ねています。これらの企業はいずれもAIインフラに巨額投資を行っており、今後もAECの需要が継続的に拡大すると見込まれます。

2025年の株価パフォーマンスも好調

2025年の年初からの株価上昇率は約86%に達しており、ナスダック総合指数の11%上昇を大きく上回っています。AIブームを追い風に、クレド・テクノロジーは投資家からの注目度が急上昇しています。

*過去記事「クレド・テクノロジーが決算発表へ、AIサーバー接続で市場独占


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