9月3日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年9月3日(水)の米国株式市場は、アルファベットとアップルの株価が上昇し、市場をけん引しました。S&P500は0.5%、ナスダック総合指数は1%上昇しましたが、ダウ平均は0.1%下落しました。一方で大半の銘柄は下落し、米国債利回りは2年債が3.61%、10年債が4.21%に低下しました。雇用統計の発表を前に、市場は慎重な姿勢を見せています。

以下は、3日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

メイシーズ (M)

株価変動: +20.68%
詳細: メイシーズは全米に展開する老舗百貨店チェーンです。四半期決算でアナリスト予想を上回り、12四半期ぶりに既存店売上高がプラスに転じました。通期見通しも上方修正され、業績回復期待が高まり株価が急騰しました。

アルファベット (GOOGL)

株価変動: +9.14%
詳細: アルファベットはGoogleの親会社で、検索エンジンやChromeブラウザ、YouTubeなどを展開する米国最大級のテクノロジー企業です。米司法省との反トラスト法訴訟でChromeの売却を免れる判決が下り、株価は過去最高値を更新しました。
*関連記事「判決で急騰したアルファベット株、投資家にとっては「分割」の方が良かった?

ヘルスエクイティ (HQY)

株価変動: +7.53%
詳細: ヘルスエクイティは医療貯蓄口座(HSA)のカストディアン企業で、医療費の資産管理サービスを提供しています。第2四半期決算が予想を上回り、通期ガイダンスも上方修正されたことで株価が上昇しました。

キャンベル・スープ (CPB)

株価変動: +7.22%
詳細: キャンベル・スープは缶詰スープや加工食品で知られる米国の食品メーカーです。第4四半期決算で市場予想を上回る利益を発表し、株価が上昇。ただし、今後は関税の影響が収益の重しとなる可能性があります。

フィグマ (FIG)

株価変動: +3.90%
詳細: フィグマはブラウザベースのデザイン・コラボレーションツールを提供するソフトウェア企業で、2025年7月に上場しました。上場後初の決算発表を控え、期待感から株価が上昇しました。
*関連記事「フィグマ決算はソフトウェア業界とIPO市場の試金石に

アップル (AAPL)

株価変動: +3.81%
詳細: アップルはiPhoneやMacなどを製造・販売する世界的なテクノロジー企業です。Googleとの検索エンジン契約が継続可能と判決されたことで、検索関連収益の継続が期待され株価が上昇しました。

Zスケーラー (ZS)

株価変動: -1.45%
詳細: Zスケーラーはクラウドベースのサイバーセキュリティを提供する企業で、AI関連の新製品拡充を進めています。収益予想は市場予想を上回ったものの、利益ガイダンスが控えめだったため株価はやや下落しました。

コノコフィリップス (COP)

株価変動: -4.38%
詳細: コノコフィリップスは米国を拠点とする大手エネルギー企業で、石油・天然ガスの探査・生産を行っています。最大25%の人員削減計画が発表され、経営効率化の一環として市場に受け止められましたが、株価は下落しました。

ダラー・ツリー (DLTR)

株価変動: -8.37%
詳細: ダラー・ツリーは1ドルショップ業態を中心とするディスカウント小売業者です。第2四半期の業績は予想を上回ったものの、第3四半期のガイダンスが市場予想を下回ったため、株価は急落しました。

ブルーカー(BRKR)

株価変動: -11.68%
詳細: ブルーカーは科学機器の製造・販売を行う企業で、特に質量分析装置などで知られています。6億ドルの転換社債発行を発表し、財務健全化が狙いとされる一方、株式の希薄化懸念から株価が大きく下落しました。

*過去記事 株価変動


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