クレド・テクノロジーが決算発表へ、AIサーバー接続で市場独占

  • 2025年9月3日
  • 2025年9月3日
  • BS余話

2025年9月3日、AIインフラ関連企業であるクレド・テクノロジー(CRDO)が、米国市場の引け後に2026年度第1四半期(7月期)の決算を発表予定です。市場はすでに高い成長率を織り込みつつありますが、今回の決算でさらなるインパクトがあるか注目されています。

7月期は売上219%増、EPSも力強い見通し

アナリスト予想によれば、7月期の売上は1億9,060万ドルで前年同期比219%増、1株あたりの調整後利益(EPS)は36セントと見込まれています。次の10月期については、売上2億190万ドル、EPS38セントが予想されています(ファクトセット調べ)。

クレド・テクノロジーの主力製品:AECケーブルとは?

クレド・テクノロジーは、AIデータセンター向けの高速データ接続技術で注目されている企業です。同社の主力は、アクティブ・エレクトリカル・ケーブル(AEC)と呼ばれる銅線ベースのケーブル製品で、ネットワークスイッチとAIサーバーを接続する際に使用されます。

このAECは、従来の光ファイバーに比べて消費電力が少なく、より長距離の接続が可能である点が特徴です。従来のパッシブ銅線ケーブルよりも信頼性が高く、AIの計算集約型サーバー構成に最適です。

調査会社650 Groupによると、最新の報告時点でクレドはAEC市場の73%という圧倒的なシェアを握っています。

AIブームとラック型サーバーがAEC需要を後押し

現在、AI関連のデータセンターは、GPUを高密度に配置したラック型サーバーへと進化しています。これにより、より多くのサーバー接続が必要となり、AECの需要が急増しています。

アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、イーロン・マスク氏のxAIなどが、クレドの主要顧客であると指摘されています(ニーダム調査)。

クレド株は年初来80%高、ナスダックを大きくアウトパフォーム

2025年に入ってからの株価パフォーマンスを見ると、クレドの株価は約80%上昇しています。これはナスダック総合指数の10%の上昇を大きく上回っており、投資家の期待の高さを裏付けています。

まとめ

クレド・テクノロジーは、AIインフラにおける「見えない主役」として市場での存在感を急拡大させています。特に、AECというニッチでありながら不可欠な領域で圧倒的なシェアを持つことが、今後の成長をさらに後押しする材料となっています。

今後もAIサーバーの需要が拡大する限り、クレドの成長ストーリーは続く可能性が高いといえます。

*過去記事「クレド・テクノロジーとは?エヌビディアAIサーバー拡大で注目される理由


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