AI革命が株式市場を牽引!S&P500は2026年に7,750へ?

  • 2025年9月2日
  • 2025年9月2日
  • BS余話

S&P500が2026年末までに7,750に到達する可能性がある――米大手証券会社エバコアISIのジュリアン・エマニュエル氏が、現在の相場を「人生で2度あるかないかのチャンス」と表現しました。マーケットウォッチが報じています。

AI革命とインターネット革命の類似点

1990年代後半のドットコム・バブルと現在のAIブームを比較する声は少なくありません。しかし、エマニュエル氏はバブル的側面ではなく、技術革新が市場全体を押し上げている点に注目しています。

インターネット革命時と同様、AI革命も「社会全体に影響を与える構造的な強気相場」を形成しているとし、2026年に向けてまだまだ上昇の余地があると見ています。

AIの影響はインターネットを超える

同氏によると、AIは登場からわずか3年で社会と産業のあらゆる領域に影響を及ぼしており、これは過去のインターネット革命以上のインパクトだといいます。

加えて、今回の強気相場ではテクノロジー株だけでなく、AIデータセンター向けの電力供給を担う公益企業や、インフラ整備に関わる工業株も恩恵を受けている点が特徴的です。

株価はまだ上昇する余地がある

エマニュエル氏は、S&P500の2026年末の目標株価として7,750を提示しています。これは2026年の一株当たり利益(EPS)を287ドルと仮定し、株価収益率(PER)27倍を適用した予測です。

過去2000年のITバブル時にS&P500がPER28倍で取引された事実を踏まえると、やや高めではあるものの非現実的ではないと分析しています。

また、仮にFRB(米連邦準備制度)が過度に金融緩和を行った場合、市場にバブル的要素が強まり、S&P500が9,000に達するリスクもあるとしています。

短期的な調整には備えるべき

一方で、同氏は2025年末の目標値を6,250とし、近い将来には一時的な下落がある可能性も指摘しています。しかし、それは買いの好機になるとも述べています。

現在のようなイノベーション主導の強気相場では、短期的な不安要素が頻繁に現れるものの、それを乗り越えて上昇が続くとする「合理的な熱狂」のフェーズがあるというのが同氏の見立てです。

おわりに

AI革命は単なる一過性のブームではなく、経済全体を構造的に変える長期的なトレンドであると考えられています。エバコアの強気な予測は、その本質を捉えたものとして注目すべき内容です。短期的な調整があったとしても、今後数年にわたる成長を見据えた投資判断が求められる局面と言えそうです。


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