マーベル・テクノロジーの株価が急落、AIブームに応えられず

マーベル・テクノロジー(MRVL)の株価が2025年8月28日の時間外取引で12%安と大きく下落しました。理由は、第2四半期決算が市場の期待に届かず、ガイダンスも控えめだったためです。

同社はAI向けカスタムチップの需要が過去最高に達したとし、売上は前年同期比で58%増の20億1,000万ドルとなりました。これは過去最高の四半期売上ですが、アナリスト予想(ファクトセット調べ)と一致するにとどまりました。調整後1株利益も67セントと予想通りでした。

AI需要がけん引も、市場の期待には届かず

マーベル・テクノロジーのマット・マーフィーCEOは声明で、AI向けカスタムシリコンや光エレクトロニクス製品への強い需要が成長をけん引していると述べました。また、企業向けネットワーキングおよび通信インフラ市場の回復が加速しているとも言及しています。

マーベルは現在、10社以上の顧客との間で50件以上の新たなAIプロジェクトに取り組んでおり、カスタムAI設計の活動は過去最高の水準に達しているとしています。

第3四半期ガイダンスは慎重な見通し

次の四半期(第3四半期)の売上ガイダンスは、20億6,000万ドル±5%とされており、アナリスト予想の21億1,000万ドルをわずかに下回っています。この慎重な見通しが株価にネガティブな反応を引き起こした一因です。

ザックス・インベストメント・リサーチの株式ストラテジストであるイーサン・フェラー氏は、マーベル株の年初来30%の下落について、AI関連銘柄に対する過剰な期待と高バリュエーション、そして中国との地政学的リスクが影響していると指摘しました。

アマゾンとの連携と将来展望

マーベル・テクノロジーは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けにデータセンター用チップやカスタムAI製品(Trainiumチップなど)を提供しています。このパートナーシップは前回の決算でも注目を集めました。

モルガン・スタンレーのアナリストは、Trainium 3については引き続き市場で議論が続くものの、現在は過剰な期待が一段落したフェーズに入っており、ASIC収益は年間20億ドル規模に安定して推移すると見ています。

加えて、マーベルが展開する「XPUアタッチ」プロジェクトにより、プロセッサ以外のコプロセッサやインターコネクトといった製品で、より高い利益率が期待されるとしています。

光通信ソリューションへの期待

モルガン・スタンレーは、マーベルの光通信事業が高水準かつ高利益率で、ASICビジネスよりも堅実である可能性があると述べています。この分野は、データセンターにおける高速通信を支える重要な役割を担っています。

まとめ:AI成長企業としての評価は継続

AI関連株への期待が高まる中、マーベル・テクノロジーは引き続き有力な投資先として評価されています。特にカスタムチップと光通信ソリューション、アマゾンとの連携などが、今後の成長を支える鍵となるでしょう。

ただし、現在の市場では「期待を上回る結果」が求められており、慎重なガイダンスや目立った上振れのない決算では株価にネガティブな反応が起こるリスクがある点には注意が必要です。

*過去記事はこちら マーベル・テクノロジー MRVL

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