エヌビディア株が決算発表後に下落:好決算でも市場の期待に届かず

2025年8月27日、エヌビディア(NVDA)が発表した2025年度第2四半期(7月期)決算は、市場予想を上回る内容となりました。しかし、その好決算にもかかわらず、株価は時間外取引で最大3.7%下落しました。市場の高すぎる期待が要因と見られます。

売上・利益ともに予想超え

エヌビディアは、調整後1株利益(EPS)を1.05ドルと発表しました。これはファクトセット調べのアナリスト予想1.01ドルを上回る結果です。また、売上は前年同期比で大幅に伸び、460億7000万ドルとなり、市場予想の460億500万ドルをわずかに上回りました。

第3四半期の見通しも好感

2025年第3四半期(10月期)について、エヌビディアは売上見通しの中央値を540億ドルと提示しました。これは市場予想の534億ドルを上回っています。

このガイダンスの強さは、エヌビディアが依然としてAI需要の中心に位置していることを示していますが、株価には反映されませんでした。

データセンター事業は堅調も、わずかに予想未達

AI関連の需要を背景に、データセンター部門の売上は前年同期比で56%増加し、411億ドルに達しました。しかし、アナリスト予想の413億ドルにはわずかに届きませんでした。

クラウド大手各社がこの部門の売上の約50%を占めており、生成AIやLLM(大規模言語モデル)関連の需要が引き続き強いことが明らかになっています。

600億ドルの自社株買い増額も発表

エヌビディアは新たに600億ドル分の自社株買いプログラムを承認したと発表しました。これは既存の残高147億ドルに加えて行われるもので、終了日が設定されていません。

このような大規模な株主還元策にもかかわらず、株価は発表後の取引で3%以上下落しました。

株価の下落は「期待の高さ」の裏返し

エヌビディアの株価は過去3カ月で34%上昇しており、今回の決算には極めて高い期待が寄せられていました。そのため、予想を上回る数値が発表されたにもかかわらず、「期待外れ」と受け止められた可能性があります。

今後もAI関連の成長ドライバーとして注目されることに変わりはありませんが、株価のボラティリティには注意が必要です。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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