エコスター株が急騰!AT&Tとの周波数帯取引が市場を動かす

  • 2025年8月27日
  • 2025年8月27日
  • BS余話

アメリカの通信大手AT&T(T)は、エコスター(SATS)から全国規模の中・低周波数帯を230億ドルで取得すると発表しました。この発表を受けて、エコスターの株価は8月26日の米国市場で史上最高値を更新する急騰となりました。

エコスター株が史上最高値を更新

エコスターの株価は1日で70%上昇し、50.87ドルに達しました。日中高値では55.19ドルを記録し、2017年6月に付けた50.43ドルの過去最高値を上回りました。2025年の年初来では124%の上昇となり、今回の取引による投資家の期待感が強く表れています。

AT&Tの狙いは5Gネットワークの強化

AT&Tはこれまで光ファイバー網への投資を進めてきましたが、今回の取引により全国的な5Gサービスをさらに強化することを狙っています。同社は固定無線インターネットサービス「AT&T Internet Air」の拡大を進めており、将来的にはこれらの顧客を光ファイバーに転換していく方針です。今回の周波数帯取得により、自動運転車や先端ロボティクス、AIネイティブ機器などの次世代アプリケーションにも対応できる体制を整えるとしています。

他社との競争環境と提携の意義

AT&Tは今回の取引を通じて、TモバイルUS(TMUS)やベライゾン(VZ)といった競合他社に対する優位性を確保したい考えです。エコスターは今後もAT&Tとの長期的なネットワークサービス契約を通じて通信業界に参画していく予定です。これによりエコスターは、自社保有の周波数帯を有利に収益化する道筋を得たと評価されています。

規制当局との関係と今後の展望

エコスターはこれまで連邦通信委員会(FCC)からネットワーク拡大計画に関する調査を受けており、その影響で子会社のブーストモバイル事業の進展に支障をきたしていました。今回の取引により資金調達面での安定性が高まり、今後の成長戦略にプラスに働く可能性があります。

一方、AT&Tの株価は発表当日に0.6%下落しましたが、年初来では25%の上昇となっています。長期的には5Gや次世代サービスの成長期待が支えとなり、競争力強化につながると見られています。

*過去記事「AT&Tが好決算発表も株価下落、期待とのギャップとは?

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