8月26日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年8月26日(火)の米国株式市場は、エヌビディアの決算発表を控え、全体的に落ち着いた値動きとなりました。ダウ平均は0.3%、S&P500は0.4%、ナスダックも0.4%上昇しました。一方、小型株指数のラッセル2000は0.7%上昇し、4カ月連続の上昇で累計20%の上昇幅となっています。S&P500はあと0.4%で最高値更新となり、エヌビディアの決算がその行方を左右すると見られます。また、トランプ大統領がFRBのクック理事を解任したとする書簡も注目を集めています。
以下は、26日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

エコスター (SATS)

株価変動: +70.25%
詳細: エコスターは衛星通信およびブロードバンドインフラを提供する通信企業です。2025年8月26日、AT&Tに対して約230億ドルでスペクトラムライセンスを売却することを発表し、株価は急騰しました。この契約により、AT&Tが特定地域における周波数帯を独占的に利用できるようになり、エコースターは財務体質を強化できるとの期待が高まりました。
*関連記事「エコスター株が急騰!AT&Tとの周波数帯取引が市場を動かす

セムテック (SMTC)

株価変動: +15.14%
詳細: セムテックは半導体メーカーで、特にIoTおよび高性能アナログ製品で知られています。第2四半期の調整後1株利益が41セントと市場予想を上回り、売上高も前年同期比20%増の2億5800万ドルとなりました。第3四半期の見通しも予想に一致し、投資家の期待を集めました。

ハイコ (HEI)

株価変動: +8.78%
詳細: ハイコは航空宇宙および電子部品のアフターマーケット製品を製造する企業です。第3四半期の1株利益が1.26ドル(予想:1.13ドル)、売上高が11.5億ドル(予想:11.2億ドル)と、好決算を発表し株価は大きく上昇しました。

タレン・エナジー (TLN)

株価変動: +6.54%
詳細: タレン・エナジーは独立系電力発電会社で、再生可能エネルギー事業にも注力しています。S&P Dow Jones Indicesにより、S&P MidCap 400指数への採用が決定され、機関投資家からの資金流入期待で株価が上昇しました。

イーライ・リリー (LLY)

株価変動: +5.85%
詳細: イーライ・リリーは糖尿病や肥満などの治療薬を提供する大手製薬企業です。新薬「オルフォグリプロン」の第III相臨床試験で最大10.5%の体重減少が確認され、治療効果に対する期待から株価が急伸しました。
*関連記事「イーライ・リリー株が急伸、新型減量薬がノボ・ノルディスクに挑む

トランプ・メディア&テクノロジー・グループ (DJT)

株価変動: +5.23%
詳細: 保守系SNS「Truth Social」を運営するトランプ・メディアは、Crypto.comとの提携を発表。ユーザーがプラットフォームで得た報酬をCronos(CRO)トークンに変換可能とすることで、ブロックチェーン技術の導入が評価されました。

ボーイング (BA)

株価変動: +3.51%
詳細: ボーイングは世界的な航空機メーカーで、商用機および軍用機を製造しています。韓国の大韓航空が103機の航空機を注文したことを発表し、契約総額は約200億ドルに上ると見られ、株価が上昇しました。

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: +2.35%
詳細: パランティアはビッグデータとAIを活用した分析プラットフォームを提供する企業です。前日にCEOによる株式売却報道で一時下落しましたが、その後反発し、堅調な業績や政府向け契約への期待が買い材料となりました。

バーティブ・ホールディングス (VRT)

株価変動: +2.33%
詳細: バーティブはデータセンター向け電力・冷却インフラ製品を提供する企業で、AI関連の成長需要にも対応。ベルギーのAIソフト企業「Waylay」の買収を発表し、今後の製品自動化への期待が高まりました。
*関連記事「バーティブがAI強化!ベルギーWaylay買収でデータセンター戦略加速

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +2.00%
詳細: AMDはCPUおよびGPU開発を手がける半導体企業で、特にデータセンター向け製品でエヌビディアと競合しています。トゥルイストが投資判断を「買い」に格上げし、目標株価も213ドルに上方修正。IBMとの量子コンピューティング提携も材料視されました。
*関連記事「AMD株が上昇!エヌビディアに本格挑戦の兆し

AT&T (T)

株価変動: -0.63%
詳細: AT&Tはアメリカ最大級の通信事業者で、5Gや光ファイバー通信に注力しています。エコスターからの周波数帯取得により、通信インフラをさらに強化する一方、巨額の資金支出が短期的な懸念材料となり、株価は小幅に下落しました。
*関連記事「エコスター株が急騰!AT&Tとの周波数帯取引が市場を動かす

*過去記事 株価変動

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